2014年12月28日日曜日

生命の万能素材―「アミノ酸」と「タンパク質」 (NEWTONムック)

生命の万能素材―「アミノ酸」と「タンパク質」 (NEWTONムック)、ニュートンプレス (2008/05)

人体の構成材料であるタンパク質、そして、さらにそのタンパク質の素材であるアミノ酸について解説した本。

美しいイラストが豊富で、すばらしいです。解説文はそれほど多くはないのですが、基本的なことは十分学べると思います。

これからタンパク質の勉強をする人には最適!

2014年12月20日土曜日

鳥獣人物戯画 (日本の絵巻 コンパクト版 6)

小松 茂美 (編集):鳥獣人物戯画 (日本の絵巻 コンパクト版 6),中央公論社; 〔コンパクト版〕 (1994/02)

この本では、有名な鳥獣人物戯画の全ての絵が100ページ以上にわたって紹介されています。それぞれの絵に短い解説・コメントが付けられています。

コンパクト版なので、絵が小さいのがちょっと残念。

本書の定価は1400円ですが、アマゾンで扱われている中古品は4999円もします。そんな本を図書館で偶然に見つけて、何だかラッキーな気分!

2014年12月16日火曜日

それでも僕は夢を見る

水野 敬也 (著), 鉄拳 (イラスト):それでも僕は夢を見る、文響社 (2014/3/18)

「夢をかなえるゾウ」の水野さんとパラパラアニメーションの鉄拳さんのコラボです.

本のほとんどは鉄拳さんの漫画で,文章は非常に少ないです.あっという間に読み終えてしまいます.

「夢をもつ」ということについて,いろいろ考えさせられます.この主人公の場合は,夢を追いかけるのを諦めてしまいましたが,私の場合は,諦めたというより,いつの間にか無くしてしまいました.その日その日をしっかり生きれば,まあ,それでもいいのかなと個人的には思います.

この本については,もうちょっと変化球を交えたストーリーが欲しかったなあ....ちょっと物足りない感じ.

2014年12月11日木曜日

仕事の英語 できる人の話し方 明日から使える表現70 [外国人をチームに迎えたら?編]

R. Rogers, Stuart Rowe, 山崎 将志 (著):仕事の英語 できる人の話し方 明日から使える表現70 [外国人をチームに迎えたら?編]、ピアソン桐原 (2012/5/31)

仕事で「こやつ、できるな!」と思わせるような英語のフレーズを集めた本。

他のフレーズ集には載っていないフレーズがたくさん。なかなか興味深かったです。

例文の英語は...ノンネイティブの私にはなんか変に感じます。この英語、正しいですか?

2014年11月29日土曜日

面倒だから、しよう

渡辺 和子 (著):面倒だから、しよう、幻冬舎 (2013/12/19)

以前読んだ渡辺 和子さんの「置かれた場所で咲きなさい」がなかなか良かったので、同じ著者のこの本も読んでみました。

「置かれた場所で咲きなさい」ほどではないかもしれませんが、この本もやはり心に響く言葉が散りばめられていて、良書だと思いました。

一番気に入った言葉は、「この世に”雑用”という名の用はない。用を雑にした時に生まれる」です。日頃、数々の雑用に追い回されていて、つまらない日々を送っていると思っていましたが、心の持ちようなのですね。これからは、もう少し心を込めて、ていねいに生きていきたいと思うようになりました。

2014年11月24日月曜日

ポケット図解 おいしさの科学がよーくわかる本

山野 善正 (著):ポケット図解 おいしさの科学がよーくわかる本,秀和システム (2009/06)

”おいしさ”とはいったい何なのか?それを科学で解説する本です。

「おいしさ」というと「味」のイメージが強いですが、「味」以外に、「香り・匂い」、そして噛みごたえやパリパリ感などの「テキスチャー」で、総合的に感じるものだということが分かりました。「味」や「香り・匂い」は化学的な特性なので、化学的手法で、「テキスチャー」は物理的な特性なので、物理的手段で分析できるわけですね。

読みやすいし、勉強になりました。なかなか良い本だと思いました。

2014年11月15日土曜日

似ていることば

おかべ たかし (著), やまで たかし:似ていることば、東京書籍 (2014/8/13)

図書館でとてもユニークな本に出くわすことがときどきあります。これは、そんな一冊。

「平行と並行」といった似た言葉や、言葉は似ていないけれど「パフェとサンデー」のような似たものを38組とりあげています。

一組の似た言葉やものに対して、写真見開き2ページでまず紹介し、そしてページをめくると、文章で違いを解説しています。また、写真をどこで撮ったかなどの紹介もあり、その場所へ行きたくなるのは私だけではないはず!

この本はたぶん写真集の範疇に入ると思いますが、それに文章を組み合わせた、とても面白い構成になっています。


今年も、目標の年に50冊を達成しました!

2014年11月7日金曜日

憲法主義:条文には書かれていない本質

内山 奈月 (著), 南野 森 (著):憲法主義:条文には書かれていない本質、PHP研究所 (2014/7/16)

AKB48のなっきーに対して、憲法学者が行った講義を本にまとめたもの。

今まで様々なジャンルの本を読んできましたが、憲法の本は初めてです。なぜこの本を読んだかですが、別に憲法に関する知識を得たかった訳ではなく、学者がAKBのメンバーにいったいどんな講義をするのかに興味があったからです。

読んでみると、私が憲法と法律の違いすら分かっておらず、何か恥ずかしく思えてきました。硬性憲法や違憲審査制など、知らないことがいろいろ書かれていて、勉強になりました。

しかし、なっきーはよく知っているな。

2014年10月31日金曜日

進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス)

池谷 裕二 (著):進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス) 、講談社 (2007/1/19)

時々テレビでお見かけする若き脳科学者 池谷裕二さんの本.

中高生を相手に行った対話形式の講義を本にしたものです.内容は,意識とは何かや記憶のメカニズム,脳内での情報処理,などなど.

池谷さんの本の評判は聞いていたので,かなり期待して読み始めましたが,期待通りでした.

かなり難解なはずの「大脳生理学」を,最新の研究を交えて分かりやすく解説されていて,とても興味をそそられました.「池谷さんの他の本も読んでみたい!」と思わせるような内容です.

2014年10月25日土曜日

りっぱな犬になる方法 バイリンガル版 (犬がおしえてくれた本)

きたやま ようこ (著), 渡辺 真子 (翻訳):りっぱな犬になる方法 バイリンガル版 (犬がおしえてくれた本) 、理論社 (2002/05)

人が将来犬になる時のために、りっぱな犬になる方法を説くという、...奇妙な想定の本。

中身はなかなか面白いし、絵もかわいいのですが、この想定には嫌悪感を感じる人もいるのではないかと思います。

この本は、バイリンガル版で日本語と英語の両方で書かれています。日本語と英語で対応していない箇所がけっこうあり、英訳の苦労が窺えます。

私は英語の勉強になるかと思って、読みましたが、...うーん、どうかな?

 

2014年10月11日土曜日

会話上手になるための 英会話の鉄則――誰とでも楽しく会話が続けられる!

小坂 貴志 (著), 朴 シウォン (著):会話上手になるための 英会話の鉄則――誰とでも楽しく会話が続けられる!、 研究社 (2011/7/16)

この本は、よくある英会話のフレーズ集や英会話文例集とは異なり、会話をつなげていくための方法が書かれています。ある程度、英語を話せる人が対象かな?

これまでにない本で、なかなか気に入りました。

ネイティブによる英文チェックが入ってないのがちょっと気になりました。

2014年9月28日日曜日

理科系のための英文作法―文章をなめらかにつなぐ四つの法則 (中公新書)

杉原 厚吉 (著):理科系のための英文作法―文章をなめらかにつなぐ四つの法則 (中公新書)、中央公論社 (1994/11)

一つ一つの文は理解できても、文の繋がりが悪く、とても読みにくかったり、何を言いたいのかよく分からなかったりすることがあります。この本では、この文と文の繋がりを良くすることにより、明快な文章を書く方法が示されています。

今まで何となくそうなのかなと思っていたことが、この本を読んで、私の頭の中ではとても明確になりました。著者は英語が専門ではありませんが、専門家でないからこそ書けた本かもしれません。

とても良い本だと思いました。

2014年9月21日日曜日

先端医療を支える工学―生体医工学への誘い (新コロナシリーズ)

日本生体医工学会 (編集):先端医療を支える工学―生体医工学への誘い (新コロナシリーズ)、コロナ社 (2014/04)

医療や福祉と工学との関わりについて解説した本。

取りあげている分野は、再生医療から、診断装置、人工臓器、車いす、と非常に広く、最新の内容も扱われています。

本書のサブタイトルに「...への誘い」とあるように、本格的な解説書ではなく、読者にこの分野の興味を持ってもらうための導入書として書かれています。このため、とても平易で、分かりやい解説になっています。...と言っても、けっこう専門的に詳しく書かれている部分もありました。

生体医工学関係で最初に読む本としては、とても良い本だと思いました。

2014年9月13日土曜日

パンダ銭湯

tupera tupera (著):パンダ銭湯、絵本館 (2013/8/15)

パンダの家族がパンダ専用の銭湯へ行く話。絵本ですが、巷で話題になっているようなので、図書館で借りて、読みました。

まったく予備知識なしにこの本を読むと、いきなりの意外な展開に思わず顔がほころびます。

さらに細かいところ(たとえば、銭湯に掛かっているカレンダーの絵や容器に書かれた文字など)まで目をやると、楽しさが倍になります。

面白い本だ!

2014年9月6日土曜日

人に強くなる極意

佐藤 優 (著):人に強くなる極意,青春出版社 (2013/10/2)

「怒らない」,「びびらない」,「飾らない」,「侮らない」,「断らない」,「お金に振り回されない」,「あきらめない」,「先送りしない」ための方法が書かれています.ちょっと本のタイトルと内容がマッチしてないかな?....と言うか,この内容に合ったタイトルを設定するのは難しいかなと思います.

著者の外務省時代や背任容疑で逮捕・拘留されていた時の話が引用されていて,面白かったです.平易な文章でとても読みやすく,社会での生き方の参考になると思います.

2014年8月31日日曜日

ポジティブの教科書―自分も周りの人も幸運体質になる3つの基本と11の法則

武田 双雲 (著):ポジティブの教科書―自分も周りの人も幸運体質になる3つの基本と11の法則,主婦の友社 (2013/11/29)

書道家 武田双雲さんの書いた本。ポジティブに生きるための具体的な方法が書かれています。そこそこ良い本だと思います。どこかで見たような方法もありましたが...。

書かれていることを実践できるかどうかが問題です。「口角を5㎜上げる」なら誰でも簡単にできそうです。実際にやってみて、けっこう効果はありそうな気はしました。

ところで、...過日、ウォールストリートジャーナルに載っていた「悲観主義の効能―長寿に寄与との研究も」は面白かった。私たちはポジティブの方がネガティブより良いと思い込んでいますが、ネガティブも決して悪くはないのかも?

2014年8月26日火曜日

iPS細胞の世界-未来を拓く最先端生命科学- (B&Tブックス)

山中 伸弥 (監修), 京都大学iPS細胞研究所 (編集):iPS細胞の世界-未来を拓く最先端生命科学- (B&Tブックス),日刊工業新聞社 (2013/9/26)

専門書ではなく,一般の人向けにiPS細胞を解説した本.

再生医療の歴史や関連する研究,iPS細胞の応用が期待される分野,そして知的財産など,非常に広範囲に解説されています.

とても分かりやすい!執筆者リストを見たら,iPS細胞研究所の広報室の方々が多かったです.もし,現場の研究者が書いていたら,もっと堅苦しく分かり難い文章になっていたと思います.さすがは広報室!

2014年8月22日金曜日

HIPS? No! Buttocks おしり図鑑

HIPS? No! Buttocks おしり図鑑,エクスナレッジ (2014/7/3)

さまざまな動物たちの”おしり”の写真集.

過日.図書館で借りた「うさぎじまのうさぎちゃん」の子うさぎのおしりがやたら可愛かったので,思わずこの本も借りてしまいました.

”おしり”の写真の裏が,その動物の正面写真になっています.おおむね可愛いです.可愛いというより美しいといった方がいい写真もあります.

動物のおしりって,意外と綺麗だ!

2014年8月3日日曜日

いつやるか? 今でしょ! [単行本]

林 修 (著):いつやるか? 今でしょ! [単行本]、宝島社 (2012/3/10)

東進の林先生の本。CMの「今でしょ!」が話題になる前に書かれたようです。

林先生って、他人からどう見られるかをけっこう気にする方なのですね。

この本で、「5年後の自分の姿を想像して、そこから逆算して、今をどう生きるかを考える」ということが述べられています。これって、今、(分野によっては)話題の「バックキャスティング」の考え方ですね。

私の場合、5年後の自分の姿って、...う~ん、...何も思い浮かばない!私のように将来の目標を見失っていては、逆算もくそもないですね。まずは5年後の目標を考えないといけないか!

2014年7月31日木曜日

うまくいっている人の考え方 完全版 (ディスカヴァー携書)

ジェリー・ミンチントン (著), 弓場 隆 (翻訳):うまくいっている人の考え方 完全版 (ディスカヴァー携書),ディスカヴァー・トゥエンティワン; 完全版 (2013/4/27)

原題は52 THINGS YOU CAN DO TO RAISE YOUR SELF-ESTEEM「自尊心を高めるためにあなたができる52のこと」です.自尊心というと「自分を優秀だと思って,他人を見下す」ようなイメージが個人的にはあったので,読み始める前は「ちょっとこの本どうかな?」と思っていました.でも,読む始めてすぐに,この本で扱う自尊心はそうではなく,「自分を好きになり,自分を大切にする心」だということが分かり,抵抗なく読み進めることができました.邦題に「自尊心」という言葉を入れなかったのは,私のような誤解を避けるためだったのでしょうね.

この本には自尊心を高めるための様々な方法が書かれています.読むのは簡単です.あっという間に読み終えることができます.でも,書かれていることはできそうで,できない.そんな感じはしました.

2014年7月27日日曜日

100歳までボケない101の方法―脳とこころのアンチエイジング (文春新書)

白澤 卓二 (著):100歳までボケない101の方法―脳とこころのアンチエイジング (文春新書) ,文藝春秋 (2010/9/15)

抗加齢などに関するたくさんの本を書かれている白澤氏。この方の本も以前から一度読みたいと思っていました。

ボケないための食べ物や生活習慣などの方法が紹介されています。既に知っていることも多々ありましたが、「そうなのか!」と思うことも。

でも、101も方法があると、何から取り組めばいいのやら...?体に良い食べ物も非常にたくさん紹介されていて、結局、いろいろなものを腹八分目に食べれば良いということでしょうか?

2014年7月20日日曜日

がん予防時代―最低限、必要なこと (think book)

中谷 一泰 (著):がん予防時代―最低限、必要なこと (think book),西村書店 (2010/01)

抗がん剤やがん予防の研究を長年されてきた専門家による著書。

がんの原因はタバコ30%、食事30%。この2つを改善すれば、がんはかなり予防できるということか!紫外線・放射線はわずか2%で、これはちょっと意外でした。

予防方法はかなり具体的に書かれていて、なぜその方法が予防になるのかも解説されています。がんが気になる方にはお薦めの一冊。

2014年7月18日金曜日

うさぎじまのうさぎちゃん

ゆうき えつこ 、福田 幸広:うさぎじまのうさぎちゃん、小学館 (2014/2/26)

うさぎの可愛い写真がいっぱい!表紙と裏表紙の写真だけでも、癒されます!

タイトルの「うさぎじま」は広島県の大久野島のことです。戦時中に毒ガスを製造していたことで有名ですが、戦後は国民休暇村となり、現在は野生化した多数のうさぎが生息しているため「うさぎ島」とも呼ばれています。

巣穴に子ウサギを残して、親うさぎが巣穴の入り口を塞ぐとは、驚きました。巣穴から子ウサギのお尻だけ見えている写真が一番気に入りました。

2014年7月13日日曜日

伝え方が9割

佐々木 圭一 (著):伝え方が9割、ダイヤモンド社 (2013/3/1)

理科系出身でありながらコピーライターの仕事をしている佐々木 圭一氏。そんな著者が、仕事を重ねるうちに独自に見い出した「伝えるためのコトバを作る技術」を紹介しています。

その技術は、「相手の返答をノーからイエスに変えるためのコトバをつくる技術」と「強いコトバをつくる技術」に分かれます。「ノーからイエスに変える技術」は、実践しようとしても、私はコトバがなかなか頭に浮かばないです。そんなに簡単ではないように思いました。一方、「強いコトバをつくる技術」の方は、これならできそうというのが多かったように思います。

普段、何となく見聞きしていたキャッチコピーですが、単なる思い付きのコトバではないということがこの本を読んでよく分かりました。なかなか良い本!

2014年7月6日日曜日

これから世界はどうなるか: 米国衰退と日本 (ちくま新書)

孫崎 享 (著):これから世界はどうなるか: 米国衰退と日本 (ちくま新書)、筑摩書房 (2013/2/5)

本書では、アメリカの衰退に伴い、世界がどう変わるかについて、様々な専門家や政治家の主張や思想を紹介し、議論しています。

この本の最後の総括で、「米国が超大国としての地位を落としても、世界は必ずしも不安定になりません」と書かれていますが、既に世界各地で次々と紛争が起こり、不安定化してきています。

また、「国家間の相互依存関係を構築することにより、紛争はなくせる」とありますが、これは依存レベルが対等な場合であって、中国とベトナムのように国力が違いすぎると、この考え方は通用しないように思えます。

世界はこれからどうなっていくのでしょうか?どうすれば紛争を防げるのでしょうか?なにか大変な時代をむかえつつある、というのはすごく感じました。

2014年6月28日土曜日

死なないやつら (ブルーバックス)

長沼 毅 (著):死なないやつら (ブルーバックス) 、講談社 (2013/12/20)

科学界のインディージョーンズこと、長沼毅さんの本。

長沼さんの専門分野の極限生物(超高温や超高圧などの極限環境で生きる生物)だけでなく、進化や遺伝子などの話も含まれています。これらに関する一般論の解説に長沼氏の意見や主張を交えています。

生物学の本でも、この本のように分子レベルの話がなければ、とても分かりやすいし、興味もそそられます。ただ、長沼氏の個人的な主張には、「それはちょっとどうかな?」と疑問に感じる点もありました。

2014年6月23日月曜日

考えない練習 (小学館文庫)

小池 龍之介 (著):考えない練習 (小学館文庫)、小学館 (2012/3/6)

東大出身のお坊さんの本。この方の本を以前から読みたいと思っていましたが、...。

考えずに五感から入ってくる情報に集中すると、雑念を追い払えるということでしょうか?書いてあることを実践してみると、確かに雑念はなくなるような気はしました。また、自分の感情に括弧を付けて第3者的に捕えるというのは、なかなか面白い。

平易な言葉で書かれているのですが、理解するのは決して簡単ではないと感じました。アマゾンの評価が低いのはこのためかな?

2014年6月15日日曜日

新しい発生生物学―生命の神秘が集約された「発生」の驚異 (ブルーバックス)

浅島 誠 (著)、木下 圭 (著):新しい発生生物学―生命の神秘が集約された「発生」の驚異 (ブルーバックス)、講談社 (2003/5/17)

卵が受精してから、前後、左右、背腹の方向が決まり、各器官が形成され、そして個体が出来上がるまでのプロセスを解説した本。

昨年から生物学の本を何冊も読んできましたが、分子レベルの話になると、様々な遺伝子や分子が複雑にからみ、とてもややこしく感じます。分からなくても、何冊も読めばそのうちに分かってくるだろうと思っていましたが、...甘かった!

この本自体は、素人の読者に話しかけるような文体で、とても良かったと思います。いかにもブルーバックスという感じでした。

2014年6月6日金曜日

50歳を過ぎて20代のアタマを取り戻す習慣 (青春新書プレイブックス)

多湖 輝 (著):50歳を過ぎて20代のアタマを取り戻す習慣 (青春新書プレイブックス)、青春出版社 (2012/4/25)

「頭の体操」で有名な多湖さんの本。「100歳になっても脳を元気に動かす習慣術」を読みたかったのですが、図書館になかったため、”100歳”の半分の”50歳”がタイトルに入ったこの本を読むことにしました(なんか変な理由ですが...)

最近、自分の脳力低下を痛感していましたが、この本を読んで原因がよく分かりました。毎日の生活がすべてルーチンワークになっていたのがよくなかったのですね。いつもと(あるいは、今までと)違うことをして、脳に刺激を与えないといけないのか...

しかし、Amazonでの評価が低すぎます。私は良書だと思いました。

2014年5月31日土曜日

ポケット図解 ウイルスと微生物がよーくわかる本

夏 緑 (著):ポケット図解 ウイルスと微生物がよーくわかる本、秀和システム (2008/09)

以前読んだ「ポケット図解 進化論と生物の謎がよーくわかる本」がなかなかよかったので、この本も読んでみることにしました。

ウイルスや微生物がいかに私たちの生活の役に立っているかという話が中心です。特に食品製造での活用の話が多いです。2ページで一つの解説が完結していますが、とても簡素に説明されていて、興味をかきたてられました。

著者の夏緑さんは生物学の専門家ではないので、逆に非専門家の立場から素人向けに分かりやすく解説できたのかなと思います。

2014年5月25日日曜日

新・生物物理の最前線―生命のしくみはどこまで解けたか (ブルーバックス)

日本生物物理学会 (編集):新・生物物理の最前線―生命のしくみはどこまで解けたか (ブルーバックス)、講談社 (2001/10/19)

生物と物理がいったいどう関わっているのか?興味津々で読み始めましたが、...

物理というと、現象を数式で記述するというイメージが強いのですが、この本にはそういった数式はでてきません。そもそも生体現象は複雑すぎて、数式で記述できるほど、簡単ではないということですね。

じゃ、生物物理の「物理」って、結局何なの?

生体と関わる電気、光、モータは確かに物理の分野ですが、この本で書かれていることはやはり生物学で、その中の物理的な部分を扱うという感じか?

でも、まあ、ともあれ、書かれている内容は、とても興味はそそられました。細胞内に極小モータがあるなんて、驚きです。

ただ、10年以上前に書かれた本なので、内容は古くなっている部分もあるかもしれません。

2014年5月18日日曜日

人生はニャンとかなる! ―明日に幸福をまねく68の方法

水野敬也 (著),長沼直樹 (著):人生はニャンとかなる! ―明日に幸福をまねく68の方法,文響社 (2013/10/22)

4か月前に図書館で予約して、やっと順番が回ってきました。

以前、紹介した「人生はワンチャンス! 」の猫バージョン。本の構成は「人生はワンチャンス! 」と同じです。右ページにキャッチコピーとそれを表現した猫の写真、そして、そのページをめくるとキャッチコピーと関連する偉人・著名人の言葉とエピソードが書かれています。キャッチコピーの英訳はなかなか上手いと思いました。

猫のかわいい写真に癒されること間違いなし!

犬派の人もきっと気に入るはず!

2014年5月10日土曜日

解体新ショー

NHK「解体新ショー」プロジェクト (編集):解体新ショー、日本放送出版協会 (2008/06)

NHKの番組「解体新ショー」の内容を本にしたもの。

人体の様々な謎を取り上げ、それに対して解説しています。番組も面白かったが、この本もなかなかのものです。それぞれの謎に対して、コンパクトにまとめてあります。

リカオとリカコのイラストはとても気になるな~。

2014年5月4日日曜日

ヒラノ教授の論文必勝法 教科書が教えてくれない裏事情 (中公新書ラクレ)

今野 浩 (著):ヒラノ教授の論文必勝法 教科書が教えてくれない裏事情 (中公新書ラクレ)、中央公論新社 (2013/12/9)

理科系の論文の執筆や、ジャーナルへの投稿、研究費の獲得などについて、エピソードを交えながら、アドバイスされています。

著者の今野先生は大学退職後、本を書きまくっておられます。私はこの方の本を読むのは、これで3冊目。どれもとても面白い。

今回は、論文を書くための秘策が何かあるのかと期待して読んだのですが、...甘かった。楽して論文を書くのはやはり無理で、地道に頑張らないとダメですね。私は日頃の努力を怠り、今野先生の言うところの透明人間にすっかりなってしまったな。今更、復活は無理かと思いながらも、もう一度頑張ってみようかな。

2014年4月26日土曜日

ストレス すっきり!!脳活習慣

有田秀穂 (著):ストレス すっきり!!脳活習慣、徳間書店 (2010/7/30)

セロトニンを活性化させて,ストレスをすっきり解消し、脳を元気にする方法が書かれています.

その方法とは,...朝の日光を浴びる,ゆっくり吐くことを意識した腹式呼吸,リズム運動など,どれも簡単にできそうなものばかりです.

セロトニン欠乏度のチェックリストが載っていましたが,私はほとんど当てはまりました.私はいったいどれだけストレスが溜まっているのだろう....?

2014年4月24日木曜日

ポケット図解 進化論と生物の謎がよーくわかる本

夏 緑 (著):ポケット図解 進化論と生物の謎がよーくわかる本、秀和システム (2008/10)

進化論と現存する生物および過去の生物の謎について解説した本。

ポケット図解といってもポケットには入りません!でも、適度な大きさで、携帯しやすく、中身も読みやすく、分かりやすく、とてもGOODです。

著者の夏緑さんって、どこかで見たことのある名前だなと思っていたら、獣医ドリトルやゴルゴ13の原作を書かれているんですね。著作をみると、マンガから生物学、経済学まで、その多彩さに脅かされます。

2014年4月20日日曜日

美肌の科学 (おもしろサイエンス)

福井 寛 (著):美肌の科学 (おもしろサイエンス)、日刊工業新聞社 (2013/6/25)

長年、資生堂で働いておられた著者が、美肌について解説した本。

妻に読んでもらおうと思って、図書館で借りてきたのですが...。

妻は少し読んで、「この本、嫌!」の一言。いったいどんな本なのかと思い、私が読むことに...。

科学、科学した科学の本。科学になじみのない人には辛いかな?専門用語の連発で、理系の人でも医療・生体の知識が全くないと、読むのはちょっとキツイかも?

でも、美肌について本当にしっかりと知りたい人は、辛くても読んだ方がいいと思います。

いや~本当に科学の本でした!

2014年4月13日日曜日

イラスト図解 医療機器と検査・治療のしくみ

八幡 勝也 (著)、木村 憲洋 (著):イラスト図解 医療機器と検査・治療のしくみ、日本実業出版社 (2013/4/13)

医療機器と検査・治療だけでなく、病院の経営まで解説されています。ここまで書いている本はなかなかないと思います。

見開きで右ページに解説、左ページに図・写真というパターンです。

図は多色刷りだと、もっと見やすかったかな?

2014年3月30日日曜日

人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法

水野敬也 (著),長沼直樹 (著):人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法,文響社 (2012/12/11)

ワンコの愛らしい写真,偉人達のエピソートと言葉、そして人生を楽しく過ごすための教訓から構成されています.

著者の一人は「夢をかなえるゾウ」の水野氏。偉人たちのエピソードを引用するのは水野流ですね。間違いなく良い本!

今回は図書館で借りて読みましたが,手元にずっと置いておきたい一冊です.

2014年3月28日金曜日

新・細胞を読む―「超」顕微鏡で見る生命の姿 (ブルーバックス)

山科 正平 (著):新・細胞を読む―「超」顕微鏡で見る生命の姿 (ブルーバックス) 、講談社 (2006/9/21)

電子顕微鏡で捉えた写真を用いて,様々な細胞とその小器官を解説した本.

一般的な細胞生物学の本ではイラストを使って解説している場合が多いですが,この本では,大きな写真と必要に応じてイラストも使って説明しています.写真はとても鮮明で迫力があります.実際の細胞の姿(と言っても,写真のほとんどは死んだ細胞の姿ですが,...)を見ることができる貴重な本だと思います.

ただ,写真があると分かりやすいか,..というと,そうでもない感じもしました.解説文で,「写真でここはこうだ」と書かれていても,何となくそうなのかな~としか思えないです.解説には,やはり写真より図の方が分かりやすいですね.

2014年3月21日金曜日

エピゲノムと生命 (ブルーバックス)

太田 邦史 (著):エピゲノムと生命 (ブルーバックス)、講談社 (2013/8/21)

ゲノム(DNAの塩基配列情報)に施されたゲノム以外の情報はエピゲノムと呼ばれています。この本はこのエピゲノムの解説書です。

まず、表紙の絵で私の頭の中は「?」。そして、読み始めると、いきなり源氏物語の話で、さらに「???」。そして、光源氏がある状況で着ていた服が非常に意味を持っているという話から、エピゲノムの話に繋がっていく。言わば、光源氏自身がゲノムで、着ている服がエピゲノムということか!

内容はけっこう難しく、途中で挫けそうになりながらも、完読しました。最後まで読んで良かったと思うのは、最後の方の第8章「環境とエピジェネティクス」と第9章「世代を超えたエピゲノムの継承」がとても興味深く、面白いからです。途中で読むのを止めていたら、この面白さに出会えなかった。

2014年3月15日土曜日

有機化学がわかる (ファーストブック)

斉藤 勝裕 (著):有機化学がわかる (ファーストブック)、技術評論社 (2009/6/13)

有機化学をこれから学ぼうとする人のための入門書。

有機化学の基礎だけでなく、環境や生体などの有機化学の関連分野まで、非常に分かりやすく解説されています。1ページ当たりの文字数が少ないので、すらすら読めます。

初学者には良書だと思いますが、扱う内容が限定されていて、ちょっと物足りないと感じる人もいるかも?

2014年3月8日土曜日

マンガで覚える 元素周期

元素周期研究会 (編集), 鈴木 さちこ:マンガで覚える 元素周期、誠文堂新光社 (2012/1/16)

118種類ある元素をすべてキャラクター化!これは面白い!

以前読んだ元素生活でも元素をキャラクター化していましたが、元素生活では、いくつかのルールに従って擬人化していました。それに対して、この本では、元素の性質やその元素の化合物の用途などをもとにキャラクター化しています。

芸能人や著名人を真似たキャラクターもあります。ねじ式の主人公に似せたキャラクター(これは分かる人にしか分からない)には思わず笑ってしまいました。

2014年2月25日火曜日

スティーブと中島尚樹のお笑い!広島英会話

スティーブン アウトロウスプルール (著)、中島 尚樹 (著):スティーブと中島尚樹のお笑い!広島英会話、ザメディアジョン (2004/08)

地方都市名の付いた英会話の本って初めて見ました。

ナオキとスティーブ(二人ともローカルテレビのパーソナリティ)の英語での会話を通して、広島と日本の文化、習慣を紹介するという内容です。本のタイトルに”お笑い”とあるように、会話のところどころに笑える話が入っています。

本の最後には、広島の方言とその英訳が載っていますが、...、この黄緑色の文字、見えません!

2014年2月23日日曜日

オバマのすごさ――やるべきことは全てやる! (PHP新書)

岸本 裕紀子 (著):オバマのすごさ――やるべきことは全てやる! (PHP新書)、 PHP研究所 (2009/5/16)

以前読んだ心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣でサッカー選手の長谷部さんがこの本を読んだと書いてあったので、私も読むことにしたのですが、...

アメリカ民主党の予備選挙から大統領本選挙までの、候補者オバマ、ヒラリー、マケインの戦術の相違に主に焦点が当てられています。

アメリカの選挙に興味があるかどうかで、かなり評価が割れる本だと思います。私はもともと興味がなかったので、ちょっと...という感じでした。

2014年2月22日土曜日

現代医学に残された七つの謎―研究者の挑戦を拒み続ける人体の神秘 (ブルーバックス)

杉 晴夫 (著):現代医学に残された七つの謎―研究者の挑戦を拒み続ける人体の神秘 (ブルーバックス)、講談社 (2009/9/18)

現代医学でまだ解明されていない謎について解説した本。

「なぜ鍼灸が効くのか」や「なぜ眠るのか」、など7つの謎が取り上げられています。中でも著者の専門の「筋肉の動く仕組み」は力のこもった解説になっています。

「こんなことはもう分かっているんだろう」と思っていたことが、まだ解明されていないことが分かり、少々驚きをもって読みました。未解明の謎は、他にもたくさんあるのだろうなあ~。

2014年2月9日日曜日

アインシュタインは語る

Alice Calaprice (原著), 林 一 (翻訳):アインシュタインは語る、大月書店 (1997/02)

あのアインシュタインは何を語ったか...?

アインシュタインの言葉が、Alice Calapriceによって「家族について」、「人間について」といった項目ごとに分類されています。専門的な話はなく、様々な人に出した手紙から引用した言葉が多いです。

この本からは、アインシュタインは平和を希求する人で、自分が有名になったことに違和感を感じ、どちらかというと孤独を好んだ、といったことが分かりました。

キュリー夫人がある物理学者と良い仲になっているかもしれない、といった下世話な話は面白かったのですが、理解するのに苦労する文も多かったです。文章を見た感じでは、訳者はたぶん原文に忠実に訳されたのではないかと推測します。このことが理解を難しくしているのかもしれません。訳に関しては、以前読んだニーチェの言葉とは対照的な印象を受けました。


2014年2月2日日曜日

微生物の科学 (おもしろサイエンス)

中島 春紫 (著):微生物の科学 (おもしろサイエンス)、日刊工業新聞社 (2013/7/26)

細菌、酵母、カビなどの微生物について解説した本。

微生物研究の歴史、乳酸菌や大腸菌といった代表的な微生物、微生物の取扱い及び観察方法、そして、微生物を利用した発酵食品、などについて分かりやすく書かれています。

ところどころで説明もなく専門用語がでてきますが、微生物学の入門書としてはなかなか良い本だと思いました。

2014年1月30日木曜日

3Dプリンタ総覧2014 最新技術動向から活用事例、製品情報まで

日経ものづくり (編集):3Dプリンタ総覧2014 最新技術動向から活用事例、製品情報まで,日経BP社 (2013/7/11)

今話題の3Dプリンターの解説書.

雨後の筍のように,様々なメーカが,1億円以上から十数万円まで,いろいろなタイプの3Dプリンタを販売しています.この本は,”総覧”というだけあって,おそらくほぼ網羅されているのではと思います.

3Dプリンタのタイプ別の原理,現在の技術動向,業界の動向,活用事例,などがよく分かりました.

しかし,....この本,ちょっと値段高すぎません?

2014年1月26日日曜日

「心の掃除」の上手い人下手な人

斎藤 茂太 (著):「心の掃除」の上手い人下手な人、新講社 (2006/01)

精神科医で文筆家のモタさんの本。

ストレスをためずに、明るく生きて行くための方法として、「挨拶をする」、「自分を好きになる」、「頑張りすぎない」、...など様々な方法が紹介されています。いかにも精神科医、という感じの内容だと思います。

この本、出版年は2006年です。この年はモタさんが亡くなられた年です。モタさんは90歳で他界されているので、この本の執筆時はは89歳か?高齢でもしっかりした文章を書かれていて、すばらしいです。

2014年1月22日水曜日

科学者のための英語口頭発表のしかた

中山 茂 (著):科学者のための英語口頭発表のしかた, 朝倉書店 (1989/08)

本書は英語の口頭発表と関わる英語表現集です.同じような意味を持つ機能語(動詞を中心とした単語列)をひとまとめにしてある点に本書の特徴があります.たとえば,「...は...から構成される」という意味の英語表現には様々なものがありますが,それらをひとまとめにしてあります.

この本,ずいぶん昔に購入したものなのですが,読み直してみて様々な再発見がありました.

昔の本なのでOHPなどの今では使われない機材の話もありますが,英語表現集としては今でも十分役に立つ本です.また,本書のタイトルには「英語口頭発表」とありますが,本書に挙げられている英語表現は英文を書く時にもたいへん役立つと思います.


2014年1月19日日曜日

水木版妖怪大戦争 (Kwai books)

水木 しげる (著)、荒俣 宏:水木版妖怪大戦争 (Kwai books)、角川書店 (2005/8/5)

子供が図書館で借りてきたこの本を見つけ、思わず読んでしまいました。

ひ弱な主人公がこの世の危機を救う、...という何かよくありがちなストーリーですが、それでも面白いです。水木 しげるさんが描いた漫画ですが、鬼太郎は登場しません。ただ、鬼太郎の仲間たちによく似たキャラクターやお馴染みの妖怪たちは多々登場します。

この本で魔人加藤が登場しますが...あれれ、ひょっとして...と思ったら、やはり加藤が登場する「帝都物語」と原作者が同じ荒俣 宏さんでした。

映画化もされているようですが、映画とはちょっとストリーは違うようです。本のタイトルに「水木版」と付けたのはそのためですね。

身近なクスリの効くしくみ ―薬理学はじめの一歩 (知りたい!サイエンス)

枝川 義邦 (著):身近なクスリの効くしくみ ―薬理学はじめの一歩 (知りたい!サイエンス) 、技術評論社 (2010/6/18)

頭痛薬や感冒薬など私たちに身近なクスリがどのようにして身体に効くのかを一般の人向けに解説した本。

この手の本は難しい用語がいっぱい出てきて読みにくいのが通常ですが、この本は違います!とても分かりやすいです。
この本は、著者が早稲田大学で文系の人たちなどを対象に行っていた講座を元にしているそうで、なるほど、分かりやすいはずだ。

各章の終わりにクスリの構造式が載っています。タンパク質などに比べると、思ったほど複雑ではないのですね。

 

2014年1月18日土曜日

本田宗一郎夢を力に―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)

本田 宗一郎 (著):本田宗一郎夢を力に―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫) 、日本経済新聞社 (2001/07)

ホンダの創業者である本田宗一郎氏が書いた本。

「私の履歴書(日経新聞に連載されたもの)」、「履歴書その後」、「本田宗一郎語録」の3部構成になっています。このうち、「履歴書その後」は本田宗一郎氏の執筆ではなく、編著者によるものです。

この本で、本田宗一郎氏の子供の頃からの来歴がよく分かります。私が当初想像していたのとはずいぶん違っていて、若いころは遊びの方も凄かったというのが分かりました。

昨年から、稲盛和夫氏、松下幸之助氏、そして本田宗一郎氏と、有名な経営者の書かれた本を読んできました。仕事に熱中という点では共通するものの、考え方ややり方は三者三様と感じました。

3名を私なりに表現すると、...

・パワフルでアグレッシブな稲盛和夫氏
・日本という国を考えた、素直で、謙虚な、松下幸之助氏
・仕事に熱中、遊びも豪快、オリジナリティーを重視した本田宗一郎氏

という感じか?

2014年1月8日水曜日

「分かりやすい教え方」の技術―「教え上手」になるための13のポイント (ブルーバックス)

藤沢 晃治 (著):「分かりやすい教え方」の技術―「教え上手」になるための13のポイント (ブルーバックス)、講談社 (2008/12/19)

分かりやすく教えるための心構えや技術について解説した本。

書かれている内容は当たり前のことかも知れません。でも,その当たり前のことを改めて気づかせてくれる本だと思います。「分かりやすく説明する」と「分かりやすく教える」との違いなどは,「たしかにそうだな」と思いました。

本の最後に「分かりやすい教え方」が身に付いているかを判定するためのチェックリストが載っているのですが,私はほとんどの項目で”身に付いていない”という判定で....なんか笑ってしまった。



2014年1月7日火曜日

トコトンやさしいタンパク質の本 (B&Tブックス 今日からモノ知りシリーズ)

東京工業大学大学院生命理工学研究科 (著):トコトンやさしいタンパク質の本 (B&Tブックス 今日からモノ知りシリーズ)、日刊工業新聞社 (2007/3/1)

タンパク質とは何か,そして,そのタンパク質を人為的に合成するタンパク工学とはいかなるものか,について解説した本です.

見開きの2ページで一つの内容を解説しています.

東京工業大学の数十人の先生方が手分けして執筆しているのですが,執筆した人によって,文章の難易度が大きく異なります.ページによっては専門用語のオンパレードで,入門者にはさっぱり分からないところもあります.

本書のタイトルには”トコトンやさしい”とありますが,私には難しすぎます.