2012年12月31日月曜日

システムバイオロジー (現代生物科学入門 第8巻)

北野 宏明 (著), 近藤 滋 (著), 黒田 真也 (著), 金子 邦彦(著): システムバイオロジー (現代生物科学入門 第8巻)、岩波書店 (2010/1/20)

新しい分野の勉強をしようと思って、読み始めましたが、...

システムバイオロジーとは、生体をシステム工学の立場から捉えることにより、様々な生命現象を理解しようとする分野だと、私は解釈しています。

この本は、そのシステムバイオロジーの専門書ですが、私のようにそもそもバイオロジー(生物学)の勉強ができていない人には、かなり理解は難しいです。入門書をまず読んでから、この本を読むべきでした。

本は4つの章から構成され、章ごとに著者が異なります。最初の第1章のチューリングパターンは興味を持って読めましたが、後の章はあまり理解できませんでした。ただ、ところどころに挿入されたコラムはなかなか面白かったです。



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2012年は年間50冊の目標を大きく上回り、59冊読みました。

2013年も、目標は年間50冊にしようと思います。ただ、月に1
冊は専門書を、また、数か月に1冊は英語学習のための本を、読むことを目標に加えようと思います。

2012年12月24日月曜日

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)

リチャード P. ファインマン:ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)、岩波書店 (2000/1/14)

以前、読んだ「ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉」の続きです。

下巻でも、基本は、「いたずら好きのファインマン教授の大冒険」です。

でも、そんな中で、「誤差は7パーセント」の話だけは明らかに他の話と違っていました。新しい発見で興奮状態のファインマン。その興奮がまるでドラマを見ているように伝わってき、読んでいるこちらまで興奮してきます。冗談のような話が多い中、「やっぱりこの人は科学者なんだ」と思わせる一節でした。

また、日本訪問時の話も、私が日本人であるがゆえ、興味を引かれました。批判的な話が少なくない中で、日本に対してはおおむね好意的なようで、ほっとしました。

しかし、いろんな意味で凄い人だなあ。



2012年12月15日土曜日

聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)

阿川 佐和子 (著) :聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)、文藝春秋 (2012/01)

数々のインタビューを手掛けてきた著者が経験から学んだ「聞く力」...というよりも「インタビューの技術」を紹介した本です。

インタビューでのエピソードがたくさん紹介されていて、とても面白いです。さすが100万部突破しただけのことはある!

でも、ここで紹介されている技術って、一般の人たちに役立つか、というと???です。AMAZONでずいぶん評価が割れているのはこのためでしょうか?

「聞く力」を養成するための本としてではなく、娯楽本として読めば、とても楽しめる一冊だと思います。

2012年12月8日土曜日

改訂版キクタンAdvanced6000 (アルク学参シリーズ) [単行本]

一杉武史 (著) :改訂版キクタンAdvanced6000 (アルク学参シリーズ) [単行本]、アルク; 改訂版 (2012/7/7)

本には、単語とその和訳、その単語を使ったフレーズと例文が載っています。また、付属の2枚のCDには単語とその和訳(1番目の和訳のみ)がいわゆるチャンツ形式で(音楽にあわせて)収録されています。単語は6000語レベルです。

AMAZONでの評判は必ずしもいいわけではありません。収録単語数が少ないという意見が結構あるようです。見出しの単語はたしかに900語程度と少ないのですが、派生語を含めると、おそらく3000語くらいはあるのではと思います。決して少なくはないと思います。

むしろ問題なのは訳の方でしょうか?

訳が個性的?!...というか,...何というか?

各単語に複数の訳が載っているのですが、「この訳が一番最初はないだろう!」というのがけっこうありました。まあ全ての訳をちゃんと見れば問題はないと思うのですが、ただCDには一番目の訳しか吹き込まれていません。単語と1番目の訳の一対一対応で覚えてしまうと、ちょっと問題かも?

 

2012年12月1日土曜日

9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方

福島 文二郎:9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方、中経出版 (2010/11/25)

とてもいい本です。

どんな人でも最高の人材に変える「しくみ」と「しかけ」について書かれています。企業だけでなく、他の人を育てる世界にも適用できる方法論だと思います。

書かれていることは当たり前のことかも知れません。AMAZONでの評価が分かれている理由はここにあると思います。私も、以前、別の本で同様なことが書かれているのを見たことがあります。それで、その時に、それを実践しようとしたのですが、いつの間にか、ほんとうでない自分の姿を下の人に見せることが面倒くさくなってしまいました。ありのままに生きる方が楽ですし、仕事が進めば、人を育てることはどうでもいいと思ってしまったのでしょう。

私が忘れかけていたことを思い出させてくれたこの本に感謝したいと思います。