読書感想文３行で斬ります: 4月 2021

2021年4月24日土曜日

ヴィクトル・ユーゴー (著), ニーナ・ウェグナー (著)：レ・ミゼラブル Les Miserables (ラダーシリーズ Level 5)，IBCパブリッシング (2015/3/25)

ヴィクトル・ユーゴーの名著Les Miserablesの英語の要約版．原作はかなりの長編のようですが，本書は100ページ程度．英語であってもこれなら読む気になれます．

ストーリーは．．．19年の投獄で卑屈になった男ジャンバルジャンが司教の優しさで改心し，善行を重ねるも，警部から執拗に追われる、といった内容です．ジャンバルジャンと警部をはじめ、登場人物はみんな哀れだ．

本書では最初に登場人物の相関関係図があって，これがすごく良かったです．読書の途中で人物の関係がよく分からなくなっても，この図に立ち戻れば，よく理解できます．

石井大輔 (著), 河野健一 (著), 小西功記 (著), 清水祐一郎 (著)：コロナ vs. AI 最新テクノロジーで感染症に挑む，翔泳社 (2021/1/20)

新型コロナウィルスと直接的あるいは間接的に関わるAIとロボットの話．

AIの知識が全くないと少し難しいかもしれませんが，全般的にはなかなか良かったと思います．

本書の最後に、新型コロナウイルスに感染した著者の体験記が書かれています．実体験をもとにした，患者目線から必要と思われる１２のテクノロジーが挙げられていて，興味深かったです．

平松類 (著)：老化って言うな! (PHP新書)，PHP研究所 (2019/9/14)

著者は眼科の先生．

一般的に老化現象と思われている様々な症状や現象について解説した本．

年齢とともに体に現れる変化のほとんどのは気にしなくていいということなのですが，やっぱり気になるなあ．

長田なお (著)：陰陽五行でわかる日本のならわし，淡交社 (2018/11/29)

中国古来の思想である陰陽説と五行説とは何か、そしてそれらが私たちの生活にいかに深く関わってるか、について解説した本。

お茶碗が右に，汁物は左に置いて食べる．．．普段何も気にせず，当たり前のように思っていたことに，意味があったとは！

いや～知らなかったなあ！

Philip Dick (著), Andy Hopkins (著), Joc Potter (著): Do Androids Dream of Electric Sheep?, Oxford University Press (2007/12/6)

Androids Dream of Electric Sheep?はPhilip Dickのとても有名なSF小説ですが，これをAndy HopkinsとJoc Potterが英語学習者向けに書き直したものです．

話の内容は，アンドロイドを抹殺する役割の男がこともあろうに女性アンドロイドを好きになってしまうも，何とか抹殺を遂行する，というようなお話．映画Blade Runnerはこの小説がベースになっています．

英文はちょっと難しいと感じました．