2016年7月30日土曜日

「味覚力」を鍛えれば病気にならない――味博士トレーニングメソッド (講談社+α新書)

鈴木 隆一 (著):「味覚力」を鍛えれば病気にならない――味博士トレーニングメソッド (講談社+α新書),講談社 (2013/2/21)

濃い味の料理を食べていると,味覚力が低下し,様々な病気を引き起こす。なので,薄味を味わえるような味覚力を鍛えた方がいい,といった内容です.

食べ物をおいしくするために、複数の味を組み合わせたり、時間差で異なる味を感じるようにしたり...、と味というものは単純でなく、奥深いことがよく分かりました。

一番興味をもったのは、ハエが足で味覚を感じるという点です。足の裏に舌が付いているような感じか!

2016年7月20日水曜日

余命三年時事日記

余命プロジェクトチーム (著):余命三年時事日記,青林堂 (2015/12/17)

いわゆる嫌韓本である.ブログを書籍化したらしいが,...

「事実と意見は明確に分けて書くように」と,昔,ある先生から教えられたが,この本は,事実と著者の意見(というより,妄想)が混在している.読者によっては,すべて事実と思うかもしれない.そういう点では,非常に危険な本だと思う.

著者はいったい何者か?著者が既に亡くなっていることも,著者のプロフィールも,ほんとうだろうか?

2016年7月10日日曜日

スーパーヒューマン誕生! ―人間はSFを超える (NHK出版新書 480)

稲見 昌彦 (著):スーパーヒューマン誕生! ―人間はSFを超える (NHK出版新書 480),NHK出版 (2016/2)

本書の帯にはロボットの腕の写真と“人間拡張工学”の文字があったので,サイボーグの話かと思って読み始めましたが,ずいぶん違ってました(サイボーグの話も少しはありましたが...).基本的にはヴァーチャルリアリティ(仮想現実)の話です.

様々な研究が紹介されています.テレイグジスタンスは遠隔で作業するのに使えそうですが、人間を透明化する光学迷彩や、他人の身体を自分の身体にように感じさせる研究など、いったい何の役に立つのかよく分からない研究も多々ありました.おたくら,いったい何やってんの!

本書のあとがきに,「何の役に立つかわからない研究成果が..(中略)..使えるようになるまで時間がかかる」とありますが,結局使いものにならなかった研究も多々あるのではないでしょうか?

2016年7月7日木曜日

うさぎ島 会いに行けるしあわせ動物

福田 幸広 (著, 写真):うさぎ島 会いに行けるしあわせ動物、日経ナショナルジオグラフィック社 (2015/11/12)

広島に実在するうさぎ島.野生化したうさぎが700羽もいて,外国人観光客にも人気だそうだ.

以前読んだうさぎじまのうさぎちゃんもこのうさぎ島の写真集でしたが,それに比べると本書は大人も楽しめるという感じです.

子うさぎの写真がかわいいです!ぶさかわ写真もGOODです.癒されます!

2016年7月3日日曜日

脳をどう蘇らせるか (岩波科学ライブラリー)

岡野 栄之 (著):脳をどう蘇らせるか (岩波科学ライブラリー),岩波書店 (2016/1/23)

脊髄損傷で体が麻痺した人に対して、神経幹細胞を移植して、元の状態に戻す...というすごい話!

著者はこの分野で有名な研究者。本書は著者の情熱が伝わってきます。

臨床応用はまだのようですが、ぜひ実現して、何万人もの患者さんを救ってほしいです。