2010年6月28日月曜日

うめ版 新明解国語辞典×梅佳代

新 明解国語辞典 (著), 梅 佳代 ,うめ版 新明解国語辞典×梅佳代:三省堂 (2007/07)


思わず笑ってしまう 梅 佳代の写真,その写真にぴったりの言葉,そしてその言葉に対する新明解国語辞典に書かれた意味・解説,を載せた本.

梅 佳代の写真,大好きです.人物や動物の表情に何とも言えないおかしさがあります.

新明解国語辞典に書かれた意味も写真とセットで見るとなかなか笑わせてくれます.

著者に”辞典”が入っている本って初めて見ました.なかなか面白い企画だと思いました.


今年は月に2冊,年間で24冊読むという目標を立てていたのですが,半年でクリアーしました.後は読むのに時間のかかる難しい本を中心に読んでいこうと思っています.




2010年6月9日水曜日

仮説力ーできる人ほど脳内シミュレーションをしている


竹内 薫 (著) :仮説力ーできる人ほど脳内シミュレーションをしている、 日本実業出版社 (2007/1/25)

科学の分野では,仮に説を(つまり仮説を)設定し,それが正しいかを実験やシミュレーションなどで検証していく,というのが通常のやり方です.本書では,数学や物理などの科学の話題を取り上げ、仮説の重要性を説くいています。

この本で取り上げられている科学の話題はどれもとても興味深く、面白かったです。

が、....
本のタイトルと内容が合っていません
出版社の方から「...力」というタイトルの本が売れてるので、そういうタイトルにしろと言われたのでしょうか?
「数学力」や「物理力」では売れないので、「仮説力」にしたのかな?と想像しています。

この本を読もうと思ったのは、”仮説”と”脳内シミュレーション”という言葉に惹かれたからで、てっきり仮説を設定する能力を身に付けるための方法が書かれているのかと思いました。各章には、科学の話題と仮説との関係も申し訳程度に書かれていましたが、ほとんど関係の無い話題もありました。

でも、繰り返しますが、とりあげている科学の話題は面白かったですよ。

2010年6月5日土曜日

世界は分けてもわからない (講談社現代新書)

福岡 伸一 (著) :世界は分けてもわからない、講談社 (2009/7/17)


「生物と無生物のあいだ」で有名な福岡伸一さんの本。

著者の福岡さんは、理科系人間なのに文系的な文才がある、特異稀な才能の持ち主だと思います。

様々なタンパク質や酵素、ES細胞、癌など、かなり生物学の専門的な話を扱っているにもかかわらず、心地よい音を発ててコーヒーをカップに注ぐがごとく、滑らかに頭の中に入ってきます。

一見関係のない話を持ち出し、それを専門の話と繋げていくというスタイルが読者の興味を惹き付けていきます。しかも、各章は独立しているに思えるのですが、別の章の話を巧妙に紛れ込ませる...これは素晴らしい。


後半の癌の話は、時系列で書かれていることもあるのですが、まるでドラマを見ているような気分にさせます。


久々に凄い本を読んだ。