2012年7月29日日曜日

自然現象はなぜ数式で記述できるのか (PHPサイエンス・ワールド新書)

志村 史夫 (著) :自然現象はなぜ数式で記述できるのか (PHPサイエンス・ワールド新書) 、PHP研究所 (2010/11/20)

自然現象を数式で記述する”物理学”に親しむための本。

”自然現象”というから、物理以外の内容(たとえば生態系の数理)なども期待していたのですが、書かれていたのは、かなり初歩的な物理でした。しかも、タイトルにある「なぜ数式で記述できるのか?」に対して、筆者は不思議だというだけで、「なぜ?」に対する解答や意見がありません。この点はちょっと残念でした。

それでも、内容は超分かりやすいし、理科系の私が知らなかったことも書かれていて面白いとは思います。物理の勉強を始めた学生さんには、この本はいいかもしれません。

2012年7月21日土曜日

出張ついでのローカル線 (メディアファクトリー新書)

野田 隆 (著) :出張ついでのローカル線 (メディアファクトリー新書)、メディアファクトリー (2011/10/28)

出張先になるような都市圏から数時間から半日くらいで行けるローカル線の旅を紹介した本。

ローカル線そのものだけでなく、沿線の観光や名物も紹介しています。この本を読めば、必ず旅をしたくなると思います。

文章を減らして、その分もっと写真が多いと良かったかな?できれば、カラー写真が欲しかった。それを考えると、新書ではなく、写真満載の単行本の方が良かったかなと思います。逆に、「どうして新書なの?」と言いたくなってしまいます。

2012年7月14日土曜日

CAD/CAM/CAE入門 (図解メカトロニクス入門シリーズ)

安田 仁彦 (著):CAD/CAM/CAE入門 (図解メカトロニクス入門シリーズ)、オーム社; 改訂2版 (1999/03)

製品を効率よく設計・生産するためのコンピュータシステムであるCAD/CAM/CAEの入門書です

CAD/CAM/CAEシステムの使い方ではなく、原理や理論について解説されていて、そういう分野の勉強をしたい大学生向きかな。

基本的な部分が網羅されていて、なかなか良い本だと思います。ただ、この改定版が出て、10年以上経っているため、内容はちょっと古くなってしまっています。さらなる改定版をぜひ出していただきたいです。

2012年7月8日日曜日

続・星守る犬

村上 たかし (著) :続・星守る犬、双葉社 (2011/3/16)

前作のような泣かせる話ではありませんが、なかなかええ話です。

前作で登場したハッピーの双子の弟犬チビの話と、これまた前作で登場した財布を盗んだ少年の話、から構成されています。この2つの話と前作の話とが交錯しながら進んでいきます。思えば、私たちもそれぞれ自分のストーリーをもっていて、それが他のストーリーとところどころで交錯していて、人間が生きるとはそういうことなのか、と変に感心してしまいました。

人間模様や登場人物の心情の変化がなかなか面白いです。今回登場するパグのキャラもGOODです。