2017年6月28日水曜日

土と内臓 (微生物がつくる世界)



デイビッド・モントゴメリー(著):土と内臓 (微生物がつくる世界) ,築地書館 (2016/11/12)

土中の微生物と私たちの腸内に生きる微生物の話ですが,著者は微生物の専門家ではありません.

病原菌のような悪いやつもいますが(私達にとってはですが...),多くの微生物は私達と共生関係にあって,植物を育てるにも,私たちの健康維持においても,微生物との関係が大事だというお話.

比喩的表現が多用されています.これだけ多いと,正直に言って,ちょっとうんざりしました.訳者の苦労の跡がいたるところに見られます.

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2017年6月18日日曜日

ウニはすごい バッタもすごい - デザインの生物学 (中公新書)



本川 達雄 (著):ウニはすごい バッタもすごい - デザインの生物学 (中公新書),中央公論新社 (2017/2/19)

ゾウの時間 ネズミの時間の著者が書いた新書ということで,期待して読まれた方が多いのではと思います.私もその一人.きっちり期待に応えてくれる一冊!

サンゴ,昆虫,貝,ヒトデ,ナマコ,ホヤといった生物のデザインの話.形だけでなく機能のデザインも含まれています.私の知らないことばかりで,脳がずいぶん刺激されました.クチクラなんて言葉,初めて聞きました.

写真や図がもう少しあるとよかったかな?

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2017年6月3日土曜日

よくわかる人工知能 最先端の人だけが知っているディープラーニングのひみつ



清水 亮 (著):よくわかる人工知能 最先端の人だけが知っているディープラーニングのひみつ ,KADOKAWA (2016/10/17)

ここまで様々な人工知能の本を読んできました.本によって切り口が異なるので比較は難しいですが,この本はなかなか良い!

人工知能の解説は半分くらい.突っ込み過ぎず,薄過ぎずといった感じ.で,残りはこの分野で活躍されている方々との対談です.それぞれの方が何を考えているのかが分かって,とても興味深い.特に最後の齋藤氏の話は,読んでいて怖くなってくる.ちょっと思想的に危ないのでは?とまで思えてしまいますが,読む価値ありです!

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