2021年12月26日日曜日

心理学者が教える 読ませる技術 聞かせる技術 心を動かす、わかりやすい表現のコツ (ブルーバックス)

 
海保 博之 (著):心理学者が教える 読ませる技術 聞かせる技術 心を動かす、わかりやすい表現のコツ (ブルーバックス),講談社 (2018/7/18)

文章の書き方は話し方に関する書籍は多々ありますが,本書は認知科学をベースに解説している点が他書とはとても異なります.

分かりやすくする手法は他書で書かれているものと同じでも、本書のように理論的に解説されると、なるほどなと納得できます.

事例もたくさんあって、なかなか良かったと思います。

2021年12月18日土曜日

人工知能が俳句を詠む: AI一茶くんの挑戦

 
川村 秀憲 (著), 山下 倫央 (著), 横山 想一郎 (著):人工知能が俳句を詠む: AI一茶くんの挑戦、オーム社 (2021/7/7)

著者らが取り組んでいるAIによる俳句生成の研究の紹介。なかなかユニークな研究だと思います。

AIが俳句を作るプロセスは人間の場合とずいぶん違っていて、AIが俳句というものを理解・解釈している訳ではないというのが分かります。

人間にようにAIが情景を思い浮かべて俳句を作るのは、まだまだ先の話になるのかなあ?

2021年12月11日土曜日

ケネディ家の人々―アイルランドから日本へ (Read Smart Readers英語ポケット文庫)

 
Hugh Ashton (原著):ケネディ家の人々―アイルランドから日本へ (Read Smart Readers, Level 5) ,マクミランランゲージハウス (2014/4/1)

JFKの祖父母がアイルランドからアメリカに移民してから,JFKの娘キャロラインが日本の大使として活動するまでの記録.

一族の多くがアグレッシブであるのと同時に悲惨な最期を遂げており,何とも言葉で表現しがたい普通でない一族だと思う.

英文は一番高いレベルなので,ちょっと難しいです.英単語とその訳が最後にリストで載っています.ところがこれは基幹語リストで,本文にところどころに出て来る難易度の高い単語がリストに入ってなくて,...うーん,ちょっとねえ,という感じ.

2021年12月4日土曜日

どこからが病気なの? (ちくまプリマー新書)

 
市原真 (著):どこからが病気なの? (ちくまプリマー新書)、筑摩書房 (2020/1/10)

著者は病理医.以前読んだ「怖いもの知らずの病理学」の著者の仲野先生もそうですが,病理学の先生って,面白い人が多いですね.

病気かそうでないかをどうやって決めるのか?、痛みや風邪といった病気はいったい何なのか?、そして病気と気持ちの関係、について書かれています。都市や戦闘を比喩的に使っての解説はなかなか面白い。

それと、「がんと戦うな」といった内容の書籍を痛切に批判(というか罵倒)しているのはとても痛快でした!

真面目なのか,ふざけているのか,よく分からない文面は面白いと思います.