2020年8月29日土曜日

The Geography, People and Language of Japan 日本事情-地理・人・言語編


山久瀬洋二 (著), ダニエル・ワーリナ (著) :The Geography, People and Language of Japan 日本事情-地理・人・言語編,IBCパブリッシング (2010/11/1)

英語多読のためのラダーシリーズの一冊.本書は英検準1級レベルだそうだ.

ところどころに知らない単語があったり,理解できない文法があったりするものの,日本の地理,人,言語の話なので,推測して読み進めることができます.とても読みやすい.

著者の一人が日本人なので,日本人には分かりやすい英文になっているのかな?

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2020年8月26日水曜日

坊っちゃん (ポプラポケット文庫 (375-1))


夏目 漱石 (著):坊っちゃん (ポプラポケット文庫 (375-1))、ポプラ社 (2015/1/2)

そういえば、昔の有名な本、今までちゃんと読んでなかったなあ~...と思って読んだのがこの本。

通常の文庫本だと字が小さくて読むのが辛いので、文字大き目のこの本にしました。中学生向けということで、ほとんどの漢字にフリガナがふってあって、さらに現代には無い物事には脚注で説明も入っています。

で...内容ですが、江戸っ子 坊っちゃんが地方の中学校での赴任中に起こったできごとをユーモラスに書いてあります。坊ちゃんの単純で弁の立たないところ、なんか私と似ているな。言葉巧みに騙されたり、利用されたり、...おいおい、私とそっくりじゃない!

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2020年8月22日土曜日

我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの (ブルーバックス)

 
藤崎慎吾 (著):我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの (ブルーバックス),講談社 (2019/8/22)

とても興味をそそられるタイトルだ.

生命とは何かや,細胞もどきを人工的に作る方法,さらには通常の細胞とは組成の異なるスーパー細胞「生命2.0」,などについての解説です.

著者はこの分野の研究者ではありません.記述が正しいかどうかについては,門外漢の私には分からないのですが,専門家のチェックを受けているようなので,その点は大丈夫と思います.

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2020年8月16日日曜日

シンギュラリティ (やさしく知りたい先端科学シリーズ3)

 
神崎 洋治 (著):シンギュラリティ (やさしく知りたい先端科学シリーズ3) ,創元社 (2018/11/14)

シンギュラリティ(技術的特異点)とは,人工知能が発展し,人類の知能を超える転換点のことです.この言葉はカーツワイルの著書で有名になりましたが,本書はカーツワイルの本のようなSF的な話ではなく,現実の科学技術に立脚した話で,なかなか良かったと思います.

主な内容は,脳を人工的に実現したAIと身体を人工的に実現したロボット,そしてこの二つが融合した世界のお話です.

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2020年8月13日木曜日

ゴリラの冷や汗


Team GATHER Project (著), YUKARI (イラスト):ゴリラの冷や汗,夜間飛行 (2014/2/1)

図書館のビジネス書の棚にあって,ひときわ目立つタイトル.

類人猿を擬人化した4人の登場人物が性格の違いから最初は衝突するものの,お互いの違いを認め合い,自分の個性と強みを活かして協力し合い,問題解決をする話.

登場人物は,
ウー太(オランウータン):冷静で物事に動じない
チー助(チンパンジー):お調子者で考えずに行動してしまう
ゴリ平(ゴリラ):几帳面で,皆の仲を取り持とうとする
ボノちゃん(ボノボ):自分しか見えていない,勝手な行動をする

本書では,人はこの4つのタイプに分類できるとしています.私はウー太タイプだな.

アマゾンの評価はずいぶん低いですが,私は面白いと思いました.

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2020年8月8日土曜日

覚えておきたい 基本英会話フレーズ130 (岩波ジュニア新書)

 
小池 直己 (著):覚えておきたい 基本英会話フレーズ130 (岩波ジュニア新書),岩波書店 (2018/4/21)

基本英会話フレーズというタイトルなので,英会話で基本のHow are you?とかが載っているのかと思って読み始めましたが,ずいぶん違っていました.

ちょっとレベル高めのイディオム集といった感じです.「どこが“基本”やねん!」と突っ込みを入れたくなりますが,基本より上のレベルを求めている人には良書だと思います.大学受験生向きかな?

前置詞や基本動詞のもつイメージについての解説もあって,良かったと思います.

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2020年8月5日水曜日

あのこ


今江 祥智 (著), 宇野 亞喜良 (イラスト):あのこ,BL出版;
復刊版 (2015/1/1)

柳田邦男さんの「人生の1冊の絵本」で取りあげられていた絵本です.気になったので,図書館で借りて読んでみましたが,これは心に刺さった!

戦時中に田舎町に疎開してきた子供たちの話.馬と話ができるという女の子が実際に馬と話をさせられ,皆から疎外されていく.そんな少女に淡い恋心をいだく一人の少年.

絵本ですがほとんどは文章です.絵と言えば,表紙と中の数枚ぐらいですが,これが素晴らしい!特に最後から2つ目の絵.裸の少年が馬の前足に,裸の少女が馬の後ろ脚に描かれ,馬は疾走しているが,少年少女は走りたいわけでもなく,二人は反対方向を向いているが手は繋がれている....

文章の方は,視点が一つに固定されない複雑な描写だと思いました.

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2020年8月1日土曜日

日本の伝統 発酵の科学 微生物が生み出す「旨さ」の秘密 (ブルーバックス)

 
中島 春紫 (著):日本の伝統 発酵の科学 微生物が生み出す「旨さ」の秘密 (ブルーバックス),講談社 (2018/1/18)

納豆,味噌,醤油,漬物,食酢,などの発酵食品を取り上げ,発酵を科学的に解説した本.文章がとても読みやすい.

知らないことがいっぱい詰まっていた!

たとえば,
紅茶は茶葉を発酵させたものと言われているが,微生物が関与していない,
麹菌はカビの一種で,事実上日本にしかいない,
などなど.とてもいい勉強になりました.

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