2011年2月24日木曜日

日本のしあわせ、廣瀬 裕子 (著)

廣瀬 裕子 (著):日本のしあわせ、PHP研究所 (2003/05)

日本の四季の風物や行事を写真とエッセイで紹介した本。行事の起源なども紹介されています.

素敵という言葉がぴったり当てはまる本です。

この本を読んで、ごく身近にある日本の美しいものを見過ごしていたかもしれないと思いました。美しく,そして,風情のある日本に生まれて良かった。ほんとうに良かったと,思います。




※これで2月は6冊目.と言っても,そのうち1冊は写真集,1冊は子供向けの本なので,実質,読んだと言えるのは4冊かな?

2011年2月18日金曜日

マックスウェルの悪魔 (ブルーバックス)

都筑 卓司 (著) :マックスウェルの悪魔 (ブルーバックス), 講談社 (2002/9/20)

水に落としたインクの拡散や熱の拡散などの”エントロピー増大法則”,そしてそれを打ち破る”マックスウェルの悪魔”の話.

この本は1970年の初版から約30年の月日を経て,2002年に新装版として出版されたものです.非常に残念なことに,新装版が出版される僅か2ヶ月前に著者が他界されています.新装版を見ずに逝かれたのは,さぞかし無念だったのではと思います.

ブルーバックスの中では名著だと言われています.その所以は,分かりやすいことをもちろん挙げられますが,おそらく最後の章「カタストロフィー」の内容にあると思っています.この章では,「情報過多により人類が滅亡する」という話がでてきます.40年前にこのような内容を書かれたのは驚きです.社会が複雑化し,情報量が極めて膨大になった現在,この章の内容は同感すると同時に,とても考えさせられます.

プロローグの写真,怖いです.

2011年2月12日土曜日

おとなの楽習 科学の偉人伝 (おとなの楽習シリーズ)

白鳥 敬 (著): おとなの楽習 科学の偉人伝 (おとなの楽習シリーズ)、自由国民社 (2010/9/16)

おとなの楽習シリーズです。古代ギリシャから現代までの100人を超える科学者を紹介しています。

本の内容紹介では「中学レベルをさらりとおさらい」とあったのですが、決して中学レベルではありません。中学では習わない科学者も多数紹介されていました。

科学者が発見・発明した内容だけでなく、科学者間の人間関係も紹介されていて、なかなか面白かったです。ただ、もう少し説明図があると、分かりやすかったかなと思いました。



2011年2月7日月曜日

裸の王様 (新潮新書),ビートたけし (著)

ビートたけし (著):裸の王様 (新潮新書)、新潮社 (2003/4/10)

「王様は裸だ!」と叫んだ少年のように,ビートたけしが「何か変だ!おかしい!」と思うことをストレートに言ってくれています.

日本の経済,政治,社会,世界の状況,そして人生まで,幅広く,そして,容赦なく打った斬っています.他の人がこんなことを言ったら,たぶんかなり非難されると思いますが,それが許されるビートたけしとは実に得な人物だと思います.

ハチャメチャなところもありますが,同感できるところもあり,また,考えさせられるところもありました.特に,「環境のせいにしたり,心の病を持ち出すのは,競争から降りるための理屈が欲しいから」というのは私の心に刺さってきました.私は結局,降りるための理屈が欲しかったのかと...

2011年2月5日土曜日

瑠璃色の星,山崎 直子 (著)

山崎 直子 (著) :瑠璃色の星、世界文化社 (2010/7/21)

宇宙飛行士である山崎直子さんが子供たちに向けたメッセージと写真からなる本。

スペースシャトルから撮影した地球の写真はやはりとても美しいです。まさに瑠璃色!ただ、スペースシャトルからだと地球に近すぎて、地球の一部分しか撮れてないのが残念です。

山崎直子さんが宇宙で考えたことを一生懸命子供たちに伝えようとしている...その気持ちが伝わってきました。たぶん、宇宙飛行で山崎直子さん自身の世界観がかなり変わったのかもしれないと感じました。

でも、読み始める前にちょっと期待しすぎたかな?


2011年2月2日水曜日

ウメップ:梅 佳代 の写真集

梅 佳代 (著) :ウメップ、リトル・モア (2010/7/23)

図書館で面白そうな本はないかと捜していたところ,この写真集を見つけました.たまにはこんな写真集もいいかな.

昨年,出版された梅佳代の最新の写真集なのですが,この本でも梅佳代ワールド炸裂です.日常のちょっとした面白い情景を撮っています.

これまでの『男子』や『じいちゃんさま』と違って特にテーマはないみたいです.強いて言えば,本の内容紹介にある『路上の奇跡』でしょうか?

私もこんな面白い写真を撮ろうと思って,日頃デジカメを持ち歩いているものの,なかなかそのような状況に出くわさないです.簡単に撮っているようで,実は難しいのだと思います.

俺,やっぱり好きだなーーー梅佳代.