2016年4月30日土曜日

笑い脳――社会脳へのアプローチ (岩波科学ライブラリー)

苧阪 直行(著):笑い脳――社会脳へのアプローチ (岩波科学ライブラリー),岩波書店 (2010/1/29)

様々な実験を紹介して,笑いとは何かを科学的に解説する本.

ちと難しいところもありますが,なかなか面白い内容です.

本書の初めの方で紹介されている外国のジョークは,日本人の私にはまったく笑えないです.笑いが国によって文化によって違っているのは明かですが,それが本書で扱う脳科学の観点からも違ってくるのだろうか?

2016年4月27日水曜日

人を動かす英語 (PHP新書)

ウィリアム・ヴァンス (著), 神田 房枝 (翻訳):人を動かす英語 (PHP新書),PHP研究所 (2011/11/16)

以前読んだ
ドクター・ヴァンスの 英語で考えるスピーキング

ドクター・ヴァンスの ビジネス・プロフェッショナルが使うパワー英単語100
の2冊がなかなか良かったので,同じ著者の本書も読むことに。

本書は英語学習本というより“読み物”で,英語学習に関わる様々な話の寄せ集めといった感じです。書名と内容がちょっと合ってないかな?

とはいえ,この本でも,今まで知らなかったことや気づかなかったことが満載されていて,なかなかの良書だと思いました。

Hold the line, please.などの現在では使われていないフレーズが市販の英会話本に載っていることを,著者は批判しています。「著者が選んだ本をウェブサイトで紹介しているので,参考にするように」と本書に書かれていたので,さっそくウェブサイトを見てみると.....そこで紹介されていた英会話本にはHold the line, please.が載っていて,思わず笑ってしまいました。

2016年4月15日金曜日

今すぐ使える!ロジカルシンキング (PHPビジネス新書)

堀 公俊 (著):今すぐ使える!ロジカルシンキング (PHPビジネス新書)、PHP研究所 (2011/01)

論理的に考えるロジカルシンキングとそれを実践するための35の思考術が紹介されています.

35の思考術は,「なるほど!」と思うものばかり.とても分かりやすい良書だと思います.

本書のところどころで,志幸君と祐子先輩の会話が挟まれています.「志幸」は「思考(シンキング)」をもじっているのでしょうか?「祐子」の方はよく分かりませんでした.

2016年4月1日金曜日

新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか

北野 武 (著):新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか、幻冬舎 (2015/9/10)

この人の本を読むのは3冊目です.

最初に読んだ裸の王様 (新潮新書)では,同じ言葉が繰り返され,語彙力のなさを露呈していた気がします.それが,二冊目に読んだ間抜けの構造では,文章はかなり改善され,そして本書になると,ほんとうに本人が書いたのかと思うような文章です.プロのライターの手が入っているのではと,疑いたくなるくらいです.

扱っている内容も,以前読んだ二冊に比べるといたって真面目です.本書では,著者名がビートたけしではなく,北野 武としているのは,お笑いの本ではないからでしょう.

さて,本書の内容ですが,著者が道徳について論じていて,「道徳は牧場の柵だ」など,なるほどな、確かにそうだな、と思うところが多いです.道徳とは何か,何のために道徳があるのか,...考えさせられます.