2015年5月31日日曜日

誰でもまねできる 人気講師のすごい教え方

多田 健次 (著):誰でもまねできる 人気講師のすごい教え方、KADOKAWA/中経出版 (2010/11/3)

何らかの講義をする先生を読者として想定されていますが、書かれていることは、会社などでのプレゼンテーションでも参考になります。

今まで知らなかったテクニックがいろいろ書かれています。特に面白いと思ったのは、眠っている人がいる場合に、その隣に座っている人を当てて答えさせるというものです。なるほど!

パワーポイントの有効な使い方と、私語をする人に対する対処方法が書かれてなかったのはちょっと残念。

スヌーピーが先生!英語で話そう。

ジェームス・M. バーダマン (著), 三川 基好 (著):スヌーピーが先生!英語で話そう。、朝日新聞社 (2004/12)

スヌーピー(ピーナッツ)の漫画を使って、口語英語とアメリカでの生活・文化を解説する本。

漫画で使われている英語は決して簡単ではありません。ピーナッツが大人の読者を想定して書かれた漫画ということもありますが、日本の学校で習う英語とのギャップをすごく感じます。

チャプターごとに復習のためのクイズがあるのはとても良かったです。

2015年5月27日水曜日

ウイルスと地球生命 (岩波科学ライブラリー)

山内 一也 (著):ウイルスと地球生命 (岩波科学ライブラリー)、岩波書店 (2012/4/14)

著者はウイルスの権威。かなりのご高齢のようですが...

ウイルスというと病気を引き起こすイメージしかなかったのですが、ウイルスが胎児を守ったり,生物の進化に関わったりと...必ずしも悪者ではないというのがよく分かりました。

生物の進化って,同種間の交配と突然変異によってのみ起こると思っていましたが,ウイルスを介して遺伝子が異種生物間で受け渡されるとは...何かすごい話だなと思いました。

2015年5月24日日曜日

記憶をコントロールする――分子脳科学の挑戦 (岩波科学ライブラリー)

井ノ口 馨 (著):記憶をコントロールする――分子脳科学の挑戦 (岩波科学ライブラリー)、岩波書店 (2013/5/10)

脳の記憶の仕組みを、分子生物学の観点から解き明かす本。

神経細胞は新規に生まれることはないとずっと思い込んでいましたが、新生されるとは!しかも、その神経細胞の新生が記憶の固定化に関わっているとは驚きです。

120ページ程度の本ですが、焦点が絞られていて、物足りなさは感じません。素人にも分かりやすいし、なかなか良い本だと思いました。

2015年5月16日土曜日

有機化学美術館へようこそ ‾分子の世界の造形とドラマ (知りたい!サイエンス)

佐藤 健太郎 (著):有機化学美術館へようこそ ‾分子の世界の造形とドラマ (知りたい!サイエンス)、技術評論社 (2007/5/19)

分子の形・構造の美しさや面白さ、そして分子に対するネーミングの面白さに焦点を当てた本。この本は、化学の一般向け解説書とはかなり異なり、堅苦しさがなく、間違いなく楽しめます!

一番目を引いたのはナノプシャン(人の形をした分子)とナノカー(車の形をした分子)。そして、ネーミングでは、やはりシクロアワオドリンか。

化学の世界は遊び心があって、何だか楽しそうだ。

2015年5月9日土曜日

哲学用語図鑑

田中正人 (著), 斎藤哲也 (編集):哲学用語図鑑、プレジデント社 (2015/2/26)

古代から現代までの72名の哲学者と哲学用語を、イラストを使って紹介した本。雑誌「プレジデント」の出版社であるプレジデント社の本ということもあって、興味をもって読み始めました。

著者は哲学が専門という訳ではないのに、この本をよく書けたなと思います。執筆のために、おそらく相当勉強をされたのではないかと思います。

構造主義やポストモダンなど、以前から気になっていた言葉が分かったような気がしました。ただ本の7割以上はイラストで、文章が少なかったです。文章によるもう少し詳しい解説があってもよかったのかなと思いました。