2011年5月25日水曜日

しばわんこの和のおけいこ (しばわんこの和のこころシリーズ)

川浦 良枝: しばわんこの和のおけいこ (しばわんこの和のこころシリーズ) 、白泉社 (2008/06)

しばわんことみけにゃんこが日本の文化を紹介するお馴染みのシリーズ.今回は,茶道,華道,かるた,百人一首,季節の料理,ガラス細工などを紹介しています.

しばわんことみけにゃんこはいつもながら可愛いくて,癒されます.全ページ,絵本のような書き方なのですが,この丁寧な絵を描くのには相当時間がかかるんだろうなあ~と変なところで感心したりしています.

このシリーズを読むと,日本のことって知っているようで知らないとつくづく思います.

2011年5月23日月曜日

NOVAうさぎのオトナ語の英語 (Nova books) [単行本]

NOVA (著), ほぼ日刊イトイ新聞(著): NOVAうさぎのオトナ語の英語 (Nova books) [単行本]、NOVA (2005/08)

可愛くて,ちょっと憎らしいNOVAウサギがいっぱいの本.主にビジネスで使う言葉について解説しています.

この本はいったいどういう人を対象にしているのだろう?英語を勉強するために読んだ人はたぶんがっかりすると思います.一つのオトナ語に対して,6ページを割いているのですが,そのうち最初の4ページはNOVAウサギの漫画(日本語)で,英語の話は2ページだけです.ですから英語を学習するための本というより,NOVAウサギの漫画を楽しむ本と言ったほうがいいと思います.

扱っている内容もどこまでがおふざけなのかよく分かりません.



2011年5月22日日曜日

生命科学がわかる100のキーワード―生物学の基本から、最先端医療まで (ニュートンムック Newton別冊)

生命科学がわかる100のキーワード―生物学の基本から、最先端医療まで (ニュートンムック Newton別冊) [大型本]、ニュートンプレス (2009/10)

細胞の構造やDNA、人体のしくみなどの生命科学の基本から、最新の再生医療まで、初学者向けに分かりやすく解説されています。ニュートンムックらしい美しい絵が印象的です。

一つのキーワードに対して、概要、本文、図の3つで解説しているのですが、概要とほぼ同じ文が本文にも、図にも書かれていて、同じ文を3回読むことになります。文を重複させずに、その分、もう少し詳しい説明があるともっと良かったかなと思います。

キーワードごとに書かれているので、辞書代わりに使ったりできると思います。また、学生が生命科学関係のレポートを書く時にもこの本は役に立つかな?




2011年5月18日水曜日

「よろしくお願いします」と英語で言いたいあなたへキヤノン英語マンから20のアドバイス [単行本]

リチャード・バーガー (著):「よろしくお願いします」と英語で言いたいあなたへキヤノン英語マンから20のアドバイス [単行本]、朝日新聞社 (2008/3/7)

英語でのお願いの仕方,謝り方,手紙やメールの書き方,などなどで,日本人の知らない英語のコツを教えてくれます.ネイティブが書いた本なので,内容も(たぶん)信用できます.

ビジネスで実際に使える英語が中心です.whachamacallet(「あの何とか言うもの」という意味)など見たこともない英語が出てきて,なかなか面白かったです.

こういう本を読むと,私たちが中学,高校で習った英語はいったい何だったんだ思います.実際に使える英語を学校で教えて欲しかったです.

ぜひ,続編を出して欲しい!



2011年5月14日土曜日

動かして実感できる三次元原子の世界 [単行本]

奥 健夫 (著):動かして実感できる三次元原子の世界 [単行本]、工業調査会 (2008/06)

超伝導体、半導体、セラミックス、フラーレン、カーボンナノチューブなど、様々な材料の原子構造が紹介されています。添付のCD-ROMに原子構造の3次元データが入っていて、WEBからソフトをダウンロードすると、原子構造を3Dで見ることができます。

全般的には初学者向けに分かりやすく解説されているのですが、ところどころ難解な部分があります。もう少し説明が欲しいところです。

本書のところどころにコラムが書かれています。はっきり言って、本文よりコラムの方が面白かったです。特に量子脳理論のコラム、とても興味を持ちました。

とても面白い本なのですが、残念なことに、この本を出版していた工業調査会が倒産し、現在では新本が手に入らないようです。



2011年5月8日日曜日

エッシャーとペンローズ・タイル (PHPサイエンス・ワールド新書)

谷岡 一郎 (著):エッシャーとペンローズ・タイル (PHPサイエンス・ワールド新書) 、PHP研究所 (2010/5/21)

中学生に好きな芸術家は誰かと尋ねると、エッシャーとこたえる人は結構多いそうです。私もその一人でした。もちろん、大人になった今でも大好きです。

2次元平面の中に不思議な空間を創出するエッシャー。誰もが魅了されたことと思います。それに対して、この本で取りあげられているもう一人の人物、ペンローズ、を知る人は少ないと思います。

ペンローズは有名な物理学者だそうなのですが、この本では、彼が考案したペンローズタイルについて詳しく解説されています。このペンローズタイルは2種類の図形で平面を埋め尽くすものです。この本ではさらにイスラムと日本の文様も紹介されています。実に様々なデザイン・文様のオンパレードです。

この本を読んで、その内容以上に驚いたことがあります。それは著者の略歴。てっきり芸術に関わる人かと思ったら、なんと法学部の出身で専門は犯罪学!さらに驚いたのは、わずか41歳で大学学長、49歳で理事長をされている。いったいどんな人なんだろう!?



2011年5月4日水曜日

粘菌 その驚くべき知性 (PHPサイエンス・ワールド新書)

中垣 俊之 (著):粘菌 その驚くべき知性 (PHPサイエンス・ワールド新書) 、PHP研究所 (2010/4/21)

粘菌というアメーバ状単細胞生物に、迷路を解かせたり、カーナビのように最短経路を求めさせたり、...というお話。イグノーベル賞受賞で話題になりました。

迷路を解かせるなどの実験をしただけかと思いきや、粘菌の行動を数学モデルで記述して、シミュレーションまでされています。いいかげんか研究ではないのですね。

この本を読むまでは、脳を持たない単細胞生物がなぜ迷路を解けるのか不思議でしょうがなかったのですが、この本を読んで納得しました。とても単純な行動原理でも“知性”のようなものを実現できるのには驚きました。