2026年9月19日土曜日

小公女 (岩波少年文庫)

フランシス・ホジソン・バーネット (著), 脇 明子 (翻訳) :小公女 (岩波少年文庫)、岩波書店、2012/11/17

同じ著者の『小公子』とは逆のパターンで、裕福な娘セーラが寄宿学校に入り、豊かな想像力で紡ぎ出す物語によって子供たちを魅了していきます。しかし、突然孤児となったことで、同じ学校で下働きとしてこき使われることになります。それでもセーラは誇りと優しさを失わず、苦しい境遇を想像力で乗り越えていきます。

最後の方で、インドの紳士が探し求めていた少女がセーラだと分かる場面は、なかなか感動的で泣けます。この部分は何度も読み返しました。また、ミス・アミーリアが感情を爆発させる場面も印象に残りました。

なかなか良い作品だと思いました。

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2026年9月16日水曜日

面白くて眠れなくなる宇宙

高水裕一 (著) :面白くて眠れなくなる宇宙、PHP研究所、2022/9/27

最新の研究の話題も交えながら、宇宙について面白おかしく解説した本です。

ビッグバンや太陽系の惑星、ブラックホール、ダークマター、ダークエネルギーなど、取り上げられている話題は非常に多岐にわたっています。また、著者が師事したホーキング博士についての話も興味深く読むことができました。

少しふざけたような比喩も使われており、難しい宇宙の話をできるだけ分かりやすく伝えようとしているところも面白かったです。ただ、「面白くて眠れなくなる」シリーズの中では、本書は難しいと感じました。

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2026年9月12日土曜日

三銃士 (21世紀版・少年少女世界文学館 第18巻)

アレクサンドル・デュマ (著), 新庄 嘉章 (翻訳) :三銃士 (21世紀版・少年少女世界文学館 第18巻)、講談社、2011/2/18

舞台は17世紀のフランスですが、主人公は三銃士ではなく、血気盛んで何かと決闘を挑みたがる向こう見ずな若者ダルタニャンです。彼が三銃士と出会い、ともに数々の冒険を繰り広げる姿が描かれています。

物語には実在した人物や歴史的な出来事が登場しますが、内容そのものはフィクションであり、歴史と創作を巧みに組み合わせている点が興味深く感じられました。

一方で、本書は物語の展開がかなり駆け足に感じられました。もしかすると原作はもっと長く、この少年少女向けの版では内容を省略して翻訳しているのかもしれません。それでも物語の面白さは十分に伝わってきましたが、機会があれば原作に近い完全版も読んでみたいと思いました。

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2026年9月9日水曜日

得する!楽しい!安心!シニアの暮らし便利ブック

太田 差惠子 (著) :得する!楽しい!安心!シニアの暮らし便利ブック、産業編集センター、2023/5/23

シニア世代が毎日の暮らしをより便利に、安心して過ごすためのさまざまな情報を紹介した一冊です。高齢者の楽しみ方や稼ぐ方法、便利な商品やサービス、健康、リスク、お金、人生の終わり方などについて紹介されています。

本書には、既に知っている話も少なくありませんでしたが、知らなかったこともけっこうあり、参考になりました。

すべての内容が自分に必要というわけではありませんが、これからの生活を考えるうえで、知っておいて損はない情報がまとめられていると感じました。必要になったときに、もう一度読み返したいと思える便利な本でした。

2026年9月5日土曜日

小公子 (21世紀版・少年少女世界文学館 第10巻)

フランシス.ホジソン・バーネット (著),村岡 花子 (翻訳) :小公子 (21世紀版・少年少女世界文学館 第10巻)、講談社、2010/12/17

主人公は、美しく心優しい七歳の少年セドリックです。

アメリカで母親と慎ましく暮らしていましたが、自分が伯爵家の跡取りであることが分かり、イギリスへ渡ります。自分のことしか考えず横柄に生きてきた伯爵も、純真なセドリックと接するうちに少しずつ心を改めていく様子が印象的でした。

物語は人の優しさや思いやりが周囲の人々を変えていくことを温かく描いており、読後には爽やかな気持ちになりました。

また、挿絵ではセドリックが長い巻き毛で、どう見ても女の子のように描かれていることが印象に残りました。そういえば、『クマのプーさん』の原作でもクリストファー・ロビンは男の子でありながら女の子のような髪型で描かれています。昔の欧米では、男の子も髪を長く伸ばしてかわいらしく装うことが一般的だったのだろうかと興味が湧きました。

2026年8月29日土曜日

京大的教養 「正しさは伝わらない、楽しさはうつる」

酒井敏 (著), 杉本恭子 (著) :京大的教養 「正しさは伝わらない、楽しさはうつる」、ウェッジ、2026/4/20

本書では、「ホッタラカシの環境で、オモロイをものさしに、アホなことをする」という京大的な教養が紹介されています。

本書で一番印象に残ったのは以下の言葉です:
“「SDGsのカラフルなバッジの一七色を混ぜ合わせると『うんこ色』になるよね」つまり理想や目標が混ざるときれいごとではすまない現実がある”
笑ってしまいましたが、確かにそうだなと納得!

読んでいて楽しく、物事を別の角度から考えるきっかけを与えてくれる本でした。

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2026年8月26日水曜日

ロビンソン漂流記 (21世紀版・少年少女世界文学館 第5巻)

ダニエル・デフォー (著), 飯島 淳秀 (翻訳) :ロビンソン漂流記 (21世紀版・少年少女世界文学館 第5巻)、講談社、2010/11/18

無人島に一人で漂着したロビンソンが、さまざまな工夫を重ね、人食い人種の存在に怯えながらも、たくましく生き抜いていく物語です。

特に印象に残ったのは、ロビンソンが身の回りにあるものを利用し、知恵と工夫で生活に必要なものを一つずつ作り上げていくところです。何もない環境でも、あきらめずに生きる方法を考え続ける姿には感心しました。

以前読んだ『宝島』や『十五少年漂流記』も、『ロビンソン漂流記』の影響を受けて書かれたことは容易に推測できます。長く読み継がれてきた冒険小説の原点ともいえる作品だと思いました。