2026年6月20日土曜日

図解でわかる高齢者と終活

的場隆之 (著):図解でわかる高齢者と終活、中央法規出版、2025/11/5

いわゆる終活に関する解説書です。

本書では、生前整理と終活、終末期の医療、看取りに関するケア、葬儀などの死去後のこと、さらに遺言や相続まで、非常に幅広い内容が扱われています。図解も多く、全体として分かりやすくまとめられていました。

ただし、これだけ広範囲の内容を約200ページに収めているため、どうしても一つ一つの説明はやや薄く感じました。入門書として読むには良いですが、詳しく知りたい場合には別の専門書も必要だと思います。

その点で、本書には参考文献が数多く挙げられており、さらに学びたい人への配慮が感じられました。終活について全体像を知るための最初の一冊として役立つ本だと思いました。

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2026年6月13日土曜日

ボッコちゃん (新潮文庫)

星 新一 (著):ボッコちゃん (新潮文庫) 、新潮社、1971/5/25

本書は、他書に既に収録済みの作品から50編を著者自身が選んだ短編集です。私が以前読んだことのある作品も含まれていました。

各作品には落語のように必ずオチがあります。「今度はどんな結末だろう」と予想しながら読むのですが、私の推測はことごとく外されました。短い物語の中で、読者の予想を裏切る展開を作り出せる星新一の発想力は本当にすごいと思います。

特に印象に残ったのは「最後の地球人」です。この作品は、日本の人口が増え続けていた時代に書かれたものですが、その頃にこのような未来を想像していたことに驚かされました。短い作品でありながら、いろいろと考えさせられる内容でした。

どの作品も短くて読みやすく、気軽に楽しめる一冊だと思いました。

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2026年6月6日土曜日

東京大学の先生伝授 文系のためのめっちゃやさしい 超ひも理論

松尾 泰 (監修):東京大学の先生伝授 文系のためのめっちゃやさしい 超ひも理論 、ニュートンプレス、2021/3/15

現代物理学の最先端である超ひも理論を文系向けにやさしく解説した入門書です。難解になりがちな数式や専門的な議論は極力省かれ、概念の理解に重点が置かれています。

すべての素粒子は「ひも」であり、世界は9次元空間で成り立っているという考え方は非常に衝撃的でした。

約300ページありますが文字量は少なく、あっという間に読める一冊でした。

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2026年5月30日土曜日

ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ 争い・裏切り・協力・繁栄の謎を追う

アシュリー・ウォード (著):ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ 争い・裏切り・協力・繁栄の謎を追う 、 ダイヤモンド社、2024/3/27

集団で生きるさまざまな生き物の社会性について解説した一冊です。

本書では、オキアミやシロアリ、魚、渡り鳥、ネズミ、ゾウ、ライオン、クジラ、類人猿など、実に幅広い生物が取り上げられており、それぞれの生態を通して「集団で生きるとはどういうことか」が多角的に示されています。

読み進めていくと、協調や助け合いだけでなく、搾取や裏切り、上下関係、争いといった側面も数多く描かれており、その様子が人間社会と驚くほど似ていることに気づかされます。この点が本書の大きな魅力であり、単なる動物の話にとどまらず、人間という存在についても考えさせられました。

700ページを超える分厚い本で、読み応えは十分ですが、どの章も興味深く、飽きることなく読み進めることができました。

かわいらしいシジュウガラがコウモリの脳を食べるというエピソードには強い衝撃を受けました!

全体として、本書は動物行動学の入門書でありながら、その枠を超えて「社会とは何か」を考えさせてくれる、非常に読み応えのある一冊でした。

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2026年5月23日土曜日

人間失格

太宰治 (著):人間失格 、 文響社、2021/6/3

人間の内面の弱さや不安を鋭く描いた作品。

本作の主人公は、地方の裕福な家庭に育ち、頭も良く、容姿にも恵まれ、女性にも好かれる人物。しかしその内面では人間に対する強い恐れを抱えており、それを隠すために道化を演じ、酒に溺れ、次第に自らを追い込んでいきます。その姿は、とても深い闇を感じさせます。

『人間失格』は、著者が亡くなる直前に書いた自伝的小説とされています。著者が主人公のような人だったのかは分かりませんが、もしそうだったら、最期を前にして、自分のような人間の在り方を何らかの形で書き残しておきたかったのではないかと感じました。

特に印象に残ったのは、「信頼は罪なりや」と「無抵抗は罪なりや」という言葉です。人を信じることや抗わないことが本当に罪なのかという問いは重く、読後も長く心に残りました。

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2026年5月16日土曜日

やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ

ジョン・ストレルキー (著):やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ、ダイヤモンド社、2025/11/12

人生の意味や目的について静かに問いかけてくる一冊です。

タイトルにある「世界の果て」といっても、実際にはアメリカの辺鄙な場所にある小さなカフェが舞台です。主人公はそこで出会うスタッフや客との会話を通じて、人生の根源的な問いに向き合うことになります。

「あなたはなぜここにいるのか?」という問いがメインでした。読んでいて、私自身がこれまで成り行きで生きてきたことを痛感させられました。また、自分の存在理由を問われても...私にはそんなものないなあ。

一方で、主人公が最終的に具体的で納得のいく答えにたどり着くような展開があれば、より深い満足感が得られたのではないかとも感じました。読者に考えさせる余白を残した作品とも言えますが、もう少し明確な指針が示されてもよかったように思います。

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2026年5月9日土曜日

シマエナガに会いたい!

BIRDER編集部 (編集):シマエナガに会いたい! 、 文一総合出版、2025/11/26

本書は単なるシマエナガの写真集ではなく、シマエナガを実際に探し、観察し、写真を撮るためのポイントが丁寧に紹介されている点が特徴です。読者が自分でもシマエナガに出会ってみたいと思えるような実用的な内容になっています。

とはいえ、ページをめくると愛らしいシマエナガの写真が数多く掲載されており、その可愛らしい姿には思わず頬がゆるみます。眺めているだけでも心が和み、日常の疲れを忘れさせてくれるような一冊です。

シマエナガの魅力と出会う楽しさの両方が詰まっており、癒やされること間違いなしの本だと感じました。

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