2015年12月28日月曜日

長尾先生、「近藤誠理論」のどこが間違っているのですか?

長尾 和宏 (著):長尾先生、「近藤誠理論」のどこが間違っているのですか?、 ブックマン社 (2015/7/30)

癌は治療せずに放置すればよい、という近藤誠理論に対する反論本です。

読み物としては面白いと思います...が、科学的なデータを挙げて、反論して欲しかった。でないと説得力に欠けます。

著者は、「近藤誠氏が橋下徹氏に似ている」と書いていましたが、もう一人、似ている人が思い浮かびました。それは武田邦彦氏だ。風潮に抗うことを言って、大衆受けを狙う。分野は違うものの絶対似ている、というより同類と言うべきか?

2015年12月23日水曜日

音読で英会話をモノにする本 (英会話・音読マスターシリーズ)

ブレーブン スマイリー (著), 岩村 圭南(著):音読で英会話をモノにする本 (英会話・音読マスターシリーズ),アルク (2000/7/1)

ブレーブン スマイリー さんと岩村圭南さんのコンビで、英語学習の本をたくさん書かれています。本書はそのうちの一冊。

一つの見開きで、一つのテーマとそれに対する対話文、そして解説が書かれています。音読することを想定した構成になっていると思います。紹介されているフレーズの数は、ちょっと少な目かな?

ブレーブン スマイリー さんって、ネットで調べても略歴が見当たらないのですが、ネイティブスピカーの方ですよね?

2015年12月19日土曜日

新しい免疫入門 自然免疫から自然炎症まで (ブルーバックス)

審良 静男 (著), 黒崎 知博 (著):新しい免疫入門 自然免疫から自然炎症まで (ブルーバックス) 、講談社 (2014/12/19

免疫学の基礎から最新の研究成果まで紹介されています。

事実だけを伝える学術書のような堅苦しさはなく、読者を引き付ける、いかにもブルーバックスらしい文章です。すばらしいです!

この本を読んで、免疫の仕組みでまだ解明されていないことがたくさんあることを知り、少々驚きました。

2015年12月8日火曜日

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)

佐野 洋子 (著):100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)、講談社 (1977/10/19)

この絵本を読むきっかけは、「100万分の1回のねこ」という本を新聞で見かけたから。「100万回生きたねこ」に捧げる短篇集で、谷川俊太郎をはじめとする13人の著名な方々による執筆です。そう言えば、この名作と名高い「100万回生きたねこ」をまだ読んでなかったな、と思い、読むことにしました。

愛される側だった時は分からなかったことが、愛する側になってみて分かった、というような話だと思います。分かるまでこの猫を神様が生き返らせたのだろうか?100万回も生きたことは、猫に課せられた試練だったのか?100万回も死んで、自分を愛してくれた様々な人々を泣かせ、そして、最後に泣かせた分だけ自分が泣いて、やっと永遠の眠りにつくことができた、ということなのだろうと思います。

絵本ですが、子供には分かるのでしょうか?これ、大人向けでしょ。
   

2015年12月2日水曜日

これだけ!分析化学 (これだけ!シリーズ)

西本 右子 (著):これだけ!分析化学 (これだけ!シリーズ) 、秀和システム (2015/2/3)

ものを化学的に分析する様々な方法が紹介されています.

いやはや,まいったな,この本.

アマゾンのカスタマーレビューに書かれている通りの本です.さらに追加で言えば,誤字脱字がとても多い.校正はちゃんとされたのでしょうか?ある意味,一読の価値があるかもしれません.

2015年11月23日月曜日

日常英会話200―これでネイティブに近づける! (PHPエル新書)

浅見ベートーベン (著):日常英会話200―これでネイティブに近づける! (PHPエル新書)、PHP研究所 (2002/09)

本書では、日本人が英語だと思っている和製英語を取りあげ、それをほんとうの英語ではどのように言うのか、という点に重きが置かれています。他の英会話の本とは明らかに異なっていて、面白い。

著者の浅見ベートーベンさんって、ネイティブの方だと思い込んでいましたが、日本生まれの日本育ち、英語は独学だそうだ。日本人が書いた英会話の本だと思って読んだ方がいいかな。



これで今年も年間50冊の目標を達成!

2015年11月15日日曜日

IoTまるわかり (日経文庫)

三菱総合研究所 (編集):IoTまるわかり (日経文庫) 、日本経済新聞出版社 (2015/9/16)

物にセンサーや通信機能を付け、ネットにつなげるIoT。今、話題の言葉ですね。

本書では、IoTとは何か、IoTの現在の状況、そしてIoTによって将来がどう変わるか、について解説しています。技術的な話はありません(少しは欲しかったが...)。

物と物が勝手に通信でやり取りしたら、何か嫌だな、というのがIoTに対する私の正直な感想です。

2015年11月8日日曜日

人生はもっとニャンとかなる! ―明日にもっと幸福をまねく68の方法

水野 敬也 (著), 長沼 直樹 (著)人生はもっとニャンとかなる! ―明日にもっと幸福をまねく68の方法,文響社 (2015/9/30)

前作の「人生はニャンとかなる! 」に満足した人なら、本作も満足できること間違いなしです。

構成は前作と同じで、猫の写真とその裏ページに偉人たちのエピソードと格言が載っています。

猫の表情はなかなかGood!写真を見るだけでも楽しいです。

2015年10月25日日曜日

決定版 インダストリー4.0―第4次産業革命の全貌

尾木 蔵人 (著):決定版 インダストリー4.0―第4次産業革命の全貌,東洋経済新報社 (2015/9/18)

ドイツ発の第4次産業革命インダストリー4.0の紹介、そしてインダストリー4.0とアメリカ発のインダストリアル・インターネット・コンソーシアム、IoT(物のインターネット)、人工知能との関係について書かれています。

工場内の様々な機器をネットで結合し、工場外ともネットでつなげる...ここまでなら20年以上前から企業で行われています。インダストリー4.0の新しいところは、現場の機器や物から得られたビックデータをクラウドコンピューティングや人工知能で分析し、その結果をサービスや計画、製品開発などに活かすという点でしょうか?

ものづくりにかかわる人だと、「それ、ちょっと違うんじゃない?」と思うところがあるかもしれません。

2015年10月15日木曜日

超一流の雑談力

安田 正 (著):超一流の雑談力,文響社 (2015/5/20)

雑談する力を身に付けるためのノウハウがつまった本.

この本に書かれていることは,どれも「なるほどな!」と思わせるものばかりです.

本のタイトルに「超一流の」とあるように,類書に比べると,なかなかレベルの高い方法もありましたが,誰でも取り組めるものも多いです.

良書だと思います.

2015年10月5日月曜日

a big cheeseは「大きなチーズ」ではありません (ディスカヴァー携書)

牧野 高吉 (著):a big cheeseは「大きなチーズ」ではありません (ディスカヴァー携書)、ディスカヴァー・トゥエンティワン (2013/6/27)

必要に迫られ,3週連続,英語の本です.

この本,なかなかユニークです.日本人が「あれ?そういう意味なの?」と思うような英語のフレーズを集めています.日本語と英語の発想の違いをとても感じさせる一冊.

ある意味,玄人好みの本かな,と思います.少なくとも英語の入門書ではありません.

2015年9月27日日曜日

元国際線キャビンアテンダントが教える 世界に通じるきれいな英会話 (通勤新書)

荒井 弥栄 (著):元国際線キャビンアテンダントが教える 世界に通じるきれいな英会話 (通勤新書)、 中経出版 (2011/1/21)

最近、必要に迫られて英会話の本を読んでいます。英会話の本って、勉強目的なので、読んでいてあまり楽しくない場合が多いのですが、この本は違ってました。

エッセイとその内容と関連するフレーズや英語表現が書かれているのですが、エッセイはキャビンアテンダントの体験談が多く、面白い。

紹介されているフレーズは、スラングが少なく、品のあるものが多かったです。この点でもこの本を気に入りました。

2015年9月21日月曜日

ようこそ土屋名画座へ シネマで英語!―映画100選・使えるセリフ

土屋 晴乃 (著):ようこそ土屋名画座へ シネマで英語!―映画100選・使えるセリフ、春日出版 (2008/03)

なかなか素敵な本。

映画100本の簡単な紹介と、その中で使われていた英語のフレーズを紹介しています。中には映画カサブランカでのHere's looking at you.「君の瞳に乾杯」などの、とても有名なフレーズもあります。

映画100本のほとんどはラブ・ロマンス。著者の土屋さん、100本もよく見ましたね。すごいです。

2015年9月13日日曜日

世界を動かす技術思考 要素からシステムへ (ブルーバックス)

木村 英紀 (著):世界を動かす技術思考 要素からシステムへ (ブルーバックス) 、講談社 (2015/5/21)

要素が結びついて何らかの目的を達成するシステムについて解説した本。

様々なシステムの事例が紹介されていて、個人的には興味を持って読み進めることができました。アマゾンの評価はずいぶん低いですが、これは分担執筆によるところが大きいかな?私は、この本、そんなに悪くはないと思いました。

最後の章は技術者には痛い話だと思う。たしかに日本は要素技術重視で、システム思考が欠けていたところはありますね。

2015年9月6日日曜日

シマリス (北国からの動物記)

竹田津 実:シマリス (北国からの動物記)、アリス館 (2009/11

過日は「北国からの動物記」のシリーズの「エゾリス」を読みましたが、今回は同じシリーズの「シマリス」です。エゾリスの写真も可愛いかったのですが、それより小振りのシマリスも可愛いです。

この動物記を見るまでは、北海道にいるリスは全てエゾリスだと思っていましたが、シマリスもいるのですね。しかも、日本で野生のシマリスが生息するのは北海道だけ、というのも初めて知りました。意外でした。

竹田津さんは、他の動物写真家と異なり、動物周辺の風景をけっこう入れた写真が多いです。動物の可愛さだけでなく、生息する環境も伝えようということかと思います。ただ、どこに動物がいるのか、捜さないと分からない写真も。

2015年8月29日土曜日

記号創発ロボティクス 知能のメカニズム入門 (講談社選書メチエ)

谷口 忠大 (著):記号創発ロボティクス 知能のメカニズム入門 (講談社選書メチエ) 、講談社 (2014/6/11)

図書館で見つけたよく分からないタイトルの本。

「何、これ?」と思いましたが、この分からないタイトルが私を引き付けてしまった。未知の世界に出会うときのワクワク感を持って、読むことにしました。

内容はというと、...ロボットの感覚器(視覚、聴覚、触覚など)で外界から得たデータと運動器(ロボットの腕など)による外界に対する操作を通して、ロボットが言語を学習したり、概念を獲得したり、というお話。まるで言葉も知らない幼児が学習するようで、人工知能もここまで来たかと、驚きました。

かなり専門的で難しいです。ある程度の予備知識がないと、読み通すのは困難かもしれません。文章には、軽さはなく、かなりしっかりした堅い文だと思います。

著者の谷口忠大さん、どこかで見たことのある名前だと思ったら、ビブリオバトルの考案者でした。

2015年8月23日日曜日

今日も嫌がらせ弁当

ttkk (著):今日も嫌がらせ弁当、 三才ブックス (2015/1/28)

反抗期の娘に対する嫌がらせのため、3年間作りつづけたキャラ弁。キャラ弁の写真とエッセーから構成されています。

この手の込んだキャラ弁の数々、すごいとしか言いようがないです。

目的は「嫌がらせ」だと著者は書いていますが、これはどう見ても「愛」でしょ。娘への深い愛情が無ければ、こんなことできません。

最後の娘の感謝の言葉には、ちょっと目頭が熱くなりました。

2015年8月16日日曜日

悩む力 (集英社新書)

姜 尚中 (著):悩む力 (集英社新書)、集英社 (2008/5/16)

生きることの意味や自分の存在する意味などを考え、悩めという、...なかなか重い内容です。

でも、最後の章で、私に圧し掛かった重みは見事なまでも消え去りました。姜さんが役者をやりたいとは...姜さんが演技しているシーンが目に浮かびました!

この最後の章については、アマゾンのレビューを見ると、批判も多いようですが、この本を重苦しいまま終わらせないために、著者は意図的にこの章を入れたのではないか思います。

2015年8月9日日曜日

知識ゼロからのダーウィン進化論入門

佐倉 統 (監修):知識ゼロからのダーウィン進化論入門、幻冬舎 (2010/5/10)

進化論の紹介だけでなく、ダーウィンの人生や交友関係、ビーグル号での世界一周の航海などについても書かれていて、とても興味深い。

ダーウィンって、...大学の研究者とかではなくて、収入を得るための仕事は何もしてなかったのですね。裕福な家柄はええなあ~。

2015年8月2日日曜日

あなたの英会話、もうちょっとで完璧です。

ディビッド・A. セイン (著), 小池 信孝 (著), David A. Thayne (原著):あなたの英会話、もうちょっとで完璧です。、主婦と生活社 (2004/01)

ただ伝わればいいという英語ではなく、相手に好感を与えるフレーズについて書かれています。今までに(たぶん)ないタイプの英会話の本だと思います。

海外旅行を想定して、いろいろな場面で使えるていねいなフレーズが満載。

最後の方で、明らかに間違っている箇所がありました。この点だけ、ちょっと残念!

2015年7月26日日曜日

エゾリス (北国からの動物記)

竹田津実:エゾリス (北国からの動物記)、アリス館 (2015/06)

エゾリスの写真と記録。”アカキチ”という名のエゾリスを中心とした話になっています。著者の背中に飛び乗ったり、著者の仕事の様子を窓から覗き込んだりと、...野生動物がそんなに人に馴れるものかと驚いてしまいました。

エゾリスはトトロ風の立った耳と白いお腹が何と言ってもかわいい。

著者は北海道の山中で獣医の仕事をしながら、野生動物の写真を撮っておられます。こんな生き方、ちょっと羨ましい。

2015年7月20日月曜日

人生がときめく片づけの魔法

近藤麻理恵 (著):人生がときめく片づけの魔法、サンマーク出版 (2010/12/27)

片づけることより、捨てることに重点が置かれています。捨てるのが大好きな私の妻には決して見せられない一冊!

心がときめく物だけを置いておけばよく、それ以外は捨てればいいということですが、...。

以前、書類を妻が勝手に捨ててしまい、結果的に人に無理を言って、書類を再発行してもらったことがあります。心のときめきだけで判断したら、他人に迷惑をかけることもあるでしょう。この本で主張していることは、ある意味、自己中な感じがしないでもないですね。

著者が強調したい部分は太字で書かれていますが、私が心に残ったのは太字でない以下の文。

「持ちモノは自分の選択の歴史を正確に語ってくれるもの。」

改めて自分の持ち物を見てみると、何やら感慨深い思いがします。

2015年7月11日土曜日

星の王子さま (集英社文庫)

Antoine de Saint Exup´ery (著), 池澤 夏樹 (翻訳):星の王子さま (集英社文庫)、集英社 (2005/8/26)

小惑星から来た王子様と砂漠で飛行機の修理をしている”ぼく”とのお話。

不思議な話だ。訳者の池澤氏は「とても魅力的であってしかもなかなか捕えがたい本」と形容していたが、まさにそんな感じだ。

奥は深いのだと思う。しかし、その奥に入っていくだけの才が私にはない。分かったような気になるも結局よく分からない、で終わってしまった!少しでも奥を見てみたいから、もう一度読みたくなってしまう。

2015年7月4日土曜日

一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い

篠田 桃紅 (著):一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い、幻冬舎 (2015/4/8)

「人それぞれ様々な生き方がある」と「私にはこんな強い生き方はできない」いうのが、この本を読んで感じたことです。

他人との持ちつ持たれつの関係で生きていくのも良し、著者のように一人で生きていくのも良し。結局、自分の生き方に対して、本人が満足できれば、その人にとって良い生き方、ということになるのだろう。生き方の客観的な良否の判断など、人によって価値観が違うのだからできないと思う。

とはいえ、他人の生き方というのはやはり気になるものだ。泉谷しげるの春夏秋冬で「となりを横目でのぞき、自分の道をたしかめる」という歌詞があるが、人によって違うというのが分かっていても、のぞきたくなってしまう。

2015年6月28日日曜日

東大准教授に教わる「人工知能って、そんなことまでできるんですか?」 (中経出版)

松尾 豊 (著), 塩野 誠 (著):東大准教授に教わる「人工知能って、そんなことまでできるんですか?」 (中経出版)、KADOKAWA / 中経出版 (2014/10/16)

人工知能の専門家の松尾豊氏とビジネスが専門の文系人間の塩野誠氏との対談本です。人工知能によって、現状で何ができて、将来、世の中がどう変わりそうか、について語られています。

よく理解できないところもありましたが、面白いと言えば面白いのかも?

人工知能の技術的な話はまったくありません。理系の読者は、この点でちょっと物足りなく感じるかもしれません。

2015年6月21日日曜日

統計解析がわかる (ファーストブック)

涌井 貞美 (著), 涌井 良幸 (著):統計解析がわかる (ファーストブック)、 技術評論社 (2010/7/10)

これは分かりやすい!こんな分かりやすい統計学の本は初めてです。

統計学の基礎から、検定、分散分析、さらにエクセルの統計関係の関数まで、とても丁寧に解説されています。

もっと早くこの本に出会っていればよかったと思っています。まちがいなく良書です。

2015年6月14日日曜日

ハムケツ

manic (編集):ハムケツ、バジリコ (2014/3/12)

かわいいハムスターのお尻の写真集。

ハムスターは、尻尾の短いお尻が何と言ってもかわいい。マウスのように尻尾が長かったら、かわいさも半減しそうだ。そんな愛らしいお尻に焦点を当てた写真集。

全く同じタイトルの本がいくつかの出版社から出版されています。中には「元祖ハムケツ」という本もあって、何か地域の名物を売っている店のような...。

2015年6月7日日曜日

百歳検定。 50歳になったら知っておきたい「元気×長生き」のための新常識問題集。

中原英臣 (著):百歳検定。 50歳になったら知っておきたい「元気×長生き」のための新常識問題集、メディアファクトリー (2009/8/19)

医療や健康、病気に関する50の質問とそれに対する解答・解説から構成されています。いずれもこれから老後を向かえる50歳くらいの人たちが知っておきたい知識です。

ほとんどの解説でグラフやデータが示されています。これは、とても説得力があります。

免疫力を高めるために肉をとった方がいいのか~。知らなかったな。

2015年5月31日日曜日

誰でもまねできる 人気講師のすごい教え方

多田 健次 (著):誰でもまねできる 人気講師のすごい教え方、KADOKAWA/中経出版 (2010/11/3)

何らかの講義をする先生を読者として想定されていますが、書かれていることは、会社などでのプレゼンテーションでも参考になります。

今まで知らなかったテクニックがいろいろ書かれています。特に面白いと思ったのは、眠っている人がいる場合に、その隣に座っている人を当てて答えさせるというものです。なるほど!

パワーポイントの有効な使い方と、私語をする人に対する対処方法が書かれてなかったのはちょっと残念。

スヌーピーが先生!英語で話そう。

ジェームス・M. バーダマン (著), 三川 基好 (著):スヌーピーが先生!英語で話そう。、朝日新聞社 (2004/12)

スヌーピー(ピーナッツ)の漫画を使って、口語英語とアメリカでの生活・文化を解説する本。

漫画で使われている英語は決して簡単ではありません。ピーナッツが大人の読者を想定して書かれた漫画ということもありますが、日本の学校で習う英語とのギャップをすごく感じます。

チャプターごとに復習のためのクイズがあるのはとても良かったです。

2015年5月27日水曜日

ウイルスと地球生命 (岩波科学ライブラリー)

山内 一也 (著):ウイルスと地球生命 (岩波科学ライブラリー)、岩波書店 (2012/4/14)

著者はウイルスの権威。かなりのご高齢のようですが...

ウイルスというと病気を引き起こすイメージしかなかったのですが、ウイルスが胎児を守ったり,生物の進化に関わったりと...必ずしも悪者ではないというのがよく分かりました。

生物の進化って,同種間の交配と突然変異によってのみ起こると思っていましたが,ウイルスを介して遺伝子が異種生物間で受け渡されるとは...何かすごい話だなと思いました。

2015年5月24日日曜日

記憶をコントロールする――分子脳科学の挑戦 (岩波科学ライブラリー)

井ノ口 馨 (著):記憶をコントロールする――分子脳科学の挑戦 (岩波科学ライブラリー)、岩波書店 (2013/5/10)

脳の記憶の仕組みを、分子生物学の観点から解き明かす本。

神経細胞は新規に生まれることはないとずっと思い込んでいましたが、新生されるとは!しかも、その神経細胞の新生が記憶の固定化に関わっているとは驚きです。

120ページ程度の本ですが、焦点が絞られていて、物足りなさは感じません。素人にも分かりやすいし、なかなか良い本だと思いました。

2015年5月16日土曜日

有機化学美術館へようこそ ‾分子の世界の造形とドラマ (知りたい!サイエンス)

佐藤 健太郎 (著):有機化学美術館へようこそ ‾分子の世界の造形とドラマ (知りたい!サイエンス)、技術評論社 (2007/5/19)

分子の形・構造の美しさや面白さ、そして分子に対するネーミングの面白さに焦点を当てた本。この本は、化学の一般向け解説書とはかなり異なり、堅苦しさがなく、間違いなく楽しめます!

一番目を引いたのはナノプシャン(人の形をした分子)とナノカー(車の形をした分子)。そして、ネーミングでは、やはりシクロアワオドリンか。

化学の世界は遊び心があって、何だか楽しそうだ。

2015年5月9日土曜日

哲学用語図鑑

田中正人 (著), 斎藤哲也 (編集):哲学用語図鑑、プレジデント社 (2015/2/26)

古代から現代までの72名の哲学者と哲学用語を、イラストを使って紹介した本。雑誌「プレジデント」の出版社であるプレジデント社の本ということもあって、興味をもって読み始めました。

著者は哲学が専門という訳ではないのに、この本をよく書けたなと思います。執筆のために、おそらく相当勉強をされたのではないかと思います。

構造主義やポストモダンなど、以前から気になっていた言葉が分かったような気がしました。ただ本の7割以上はイラストで、文章が少なかったです。文章によるもう少し詳しい解説があってもよかったのかなと思いました。

2015年4月29日水曜日

英語で読むスティーブ・ジョブズ Steve Jobs【日英対訳】 (IBC対訳ライブラリー)

トム・クリスティアン (著), 神崎 正哉 (その他):英語で読むスティーブ・ジョブズ Steve Jobs【日英対訳】 (IBC対訳ライブラリー)、 IBCパブリッシング (2012/6/25)

アップル社の今は亡きスティーブ・ジョブズの伝記です。話の内容はなかなか面白い。

見開きで、左ページが英文、右ページが対訳、そして難しめの単語については、下段にはその訳が書かれています。英語の勉強にはなかなか良いと思いました。英文のレベルは高くはありません(中級レベルか?)。ただし、ところどころにスティーブ・ジョブズの発言が書かれているのですが、これは明らからにその他の部分とは英文のレベルが異なり、難しいです。やはり一般のアメリカ人の使う英語は難しいということでしょうか。

スティーブ・ジョブズは、若いころはドラッグをやっていたり、風呂に入らなかったり、裸足で過ごしたりと、...思っていた以上の変人だというのが分かりました。変人だから、世界的な会社を作れたのか?

2015年4月26日日曜日

安保徹の病気を治せる医学-自律神経免疫医学

安保 徹 (著):安保徹の病気を治せる医学ー自律神経免疫学、ナツメ社 (2007/6/22)

消炎鎮痛剤も,ステロイドも,抗がん剤も,一時的に症状を改善させるが,人の免疫系による治癒を阻害し,かえって悪化するというお話ですが....

さて,さて,信用してよいのかどうか?専門知識の乏しい私にはよく分かりません.大学教授で医師という立派な肩書の著者が,こうだと言えば,そうなのかなとも思いますが,どうなんでしょうか?著者が癌にならずに,100歳ぐらいまで生きたら,すごく説得力がでてきますが...

内容はけっこう専門的で、一般人にはちょっと難しいかも?

2015年4月19日日曜日

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話

坪田信貴 (著):学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話 、KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2013/12/26)

塾講師が偏差値30のギャルを慶應大学に合格させるまでの奮闘記。

読む前は、表紙の写真の人が慶應大に合格した本人で、その人が執筆したのかと思っていましたが、...写真はモデルさんで、塾講師の方が執筆されたようで、ちょっとがっかり。

でも、話は面白い!確かに面白い話だ!でも、何かちょっと物足りない。

受験生、塾講師のような指導者・管理職、単に話を楽しみたい人、などなど様々な読者を想定して書かれているように思えます。そのことがちょっと焦点をぼやけさせてしまっている感じがしないでもないです。

この話、映画化され、来月にはロードショー、さらに、合格した本人のお母さんも本を執筆されたそうで、...何かすごい!

 

2015年4月12日日曜日

田舎の無名高校から東大、京大にバンバン合格した話―西大和学園の奇跡

田野瀬 良太郎 (著):田舎の無名高校から東大、京大にバンバン合格した話―西大和学園の奇跡、主婦の友社 (2015/1/17)

すごい人だな、この人。

33か国を放浪したという話だけでも、そうとうすごいと思いましたが、...

学校経営の経験なし、知識なし、資金なしで、学校を開設し、短期間で有名進学校に作り上げるとは、これは感動ものです。

朝ドラの「マッサン」で、Life is an adventure.という言葉が出てくるそうですが、この本の著者の人生はまさにadventureだったのではないかと思います。著者は「熱意」を強調されていますが、熱意だけではadventureは失敗することも実際にはあるように思います。「運」というものも成功には必要なように思いました。

2015年4月7日火曜日

人生はZOO(ずー)っと楽しい! ―毎日がとことん楽しくなる65の方法

水野 敬也 (著), 長沼 直樹 (著)人生はZOO(ずー)っと楽しい! ―毎日がとことん楽しくなる65の方法,文響社 (2014/11/28)

柳の下にはドジョウは何匹いるのだろうか?

既に出版されている「人生はニャンとかなる!」と「人生はワンチャンス! 」と同じ構成で,犬・猫以外の動物バージョンです.動物の面白い写真とキャッチコピー,そしてその裏ページにはキャッチコピーと関連する著名人のエピソードが書かれています.

人生はニャンとかなる!」と「人生はワンチャンス! 」と同様に,心を和ませてくれたり,やる気を出させてくれたりします.手元に置いておきたい一冊!

リスの写真,気に入りました!

2015年3月31日火曜日

クラウドからAIへ アップル、グーグル、フェイスブックの次なる主戦場 (朝日新書)

小林雅一 (著):クラウドからAIへ アップル、グーグル、フェイスブックの次なる主戦場 (朝日新書)、朝日新聞出版 (2013/7/12)

AIとはArtificial Intelligenceの略で,人工知能のことです.

アップル、グーグルといったIT企業が,人工知能の技術開発を争い,主導権を握ろうとしている,というお話.具体的には,人の音声入力に対して返答するスマホやコンピュータ,そして,自動運転車などの話です.昔の人工知能との違いは,統計・確率的な方法で”知能っぽい”反応をコンピュータが返す点です.

本書で紹介されているIBMの人工知能”ワトソン君”が三井住友銀行で”内定”をもらった,というニュースを先日目にしました.銀行のオペレーターの応対業務に使えるということですが,すごいです.

著者はAIの専門家という訳ではないのですが,逆にそれで一般の人向けの分かりやすい文章にできたのかもしれません。

2015年3月29日日曜日

目で楽しむナノの世界

Roger Moret (著), 鹿児島 誠一 (翻訳):目で楽しむナノの世界、丸善 (2009/3/28)

ナノメートル(10億分の1メートル)スケールでものを観察したり、作成したりする、いわゆるナノテクを美しい写真と図で解説する本。

取りあげている分野は物質科学に限定されず、医療や電子工学など、多岐にわたります。ナノテクの勉強を始める人にはぴったりの本だと思います。

訳本ということもあって、文章はちょっと読みにくいところはありますが、写真と図には、見ているだけで満足できます。

2015年3月26日木曜日

アホ大学のバカ学生 グローバル人材と就活迷子のあいだ (光文社新書)

石渡嶺司 (著), 山内太地 (著):アホ大学のバカ学生 グローバル人材と就活迷子のあいだ (光文社新書) 、光文社 (2012/1/17)

しかし,まあ,何というストレートなタイトルなんだ!

本の内容はどうかというと,タイトルと少し違っている.たしかにバカ学生を紹介する部分はあるが,生き残るための大学の取り組み状況や就活業者に対する批判などなど,ふざけた記述がある一方で真面目な話も多い.出版社から,こういう刺激的なタイトルにすれば売れると言われたのだろうか?

この本,面白いとは思うが,嫌悪感を感じる人も多いと思う.各章の最後のまとめは,面白いけど,ふざけすぎ.

2015年3月15日日曜日

下山の思想 (幻冬舎新書)

五木寛之 (著):下山の思想 (幻冬舎新書)、 幻冬舎 (2011/12/9)

人生の下山についての話かと勝手に思って読み始めましたが、主に日本という国の下山の話でした。

経済大国として登頂を果たした後、今、下山しているのは揺るぎない事実だと思います。著者は「下山とは諦めの行動でなく、新たな山頂に登る前のプロセスだ」と言っていますが、新たな山って、何だろうか?

現在の政権は、下山の途中から、再び頂上に向かって引き返そうとして、もがいているように、私には思えます。国の借金や国内外の状勢を考えると、そうせざるをえないのか?

とても平易な文章です。中学生でも十分読めます。逆に平易すぎて、物足りなさも少し感じました。

2015年3月6日金曜日

長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい (健康プレミアムシリーズ)

槙孝子 (著), 鬼木豊 (監修):長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい (健康プレミアムシリーズ) 、アスコム (2013/6/27)

昨年、最も売れた本だそうだ。

基本は、かかとから膝裏へと、ふくろはぎをマッサージしていくというもの。これで様々な病気の症状が改善できるというが、ちょっと胡散臭そうな感じがしないでもない。ただ、実際にマッサージをしてみると、実に気持ちがいいし、リラックスはできそうだ。たぶん、このマッサージと腹式呼吸の呼吸法との組み合わせが効くのかな?

本の後半には、いろんな方々の体験談が書かれています。ダイエットもできて、アレルギーも改善した、...などなど。ほんまかいな?ネット上でこういうのはよく見かけますが、体験談って、かえって胡散臭さを増幅させてしまうような...。

2015年2月28日土曜日

ど素人でも稼げるネット副業の本

中野 貴利人 (著), 山下 久猛 (著):ど素人でも稼げるネット副業の本、翔泳社 (2014/1/18)

ネットで副業するための心構えや準備の話から始まり、アフィリエイトやウェブライター、AMAZONやeBayを使った商品の輸出など、様々なネット副業のタイプが紹介されています。

そして、この本の後半には、実際にネットで稼いでおられる方々の取り組みが紹介されています。中には副業ではなく、本業にしている方もおられますが、...。

ど素人がネット副業を始めるためには、「このサイトで、あうして、こうして...」といった、もうちょっと具体的な話があるとよかったかな。

2015年2月18日水曜日

マップス: 新・世界図絵 (児童書)

アレクサンドラ ミジェリンスカ (著), ダニエル ミジェリンスキ (著):マップス: 新・世界図絵 (児童書),徳間書店 (2014/9/10)

朝日新聞で紹介されていた本.面白そうなので図書館で借りて見てみました.

世界42か国の料理や民族衣装,歴史的人物、建物,動物,植物などがイラストで描かれています.これは見ていて楽しい!子供向けですが,大人も楽しめます.

日本の地図で女子高生のイラストがあったのは,笑ってしまいました.

2015年2月14日土曜日

データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則

矢野和男 (著):データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則,草思社 (2014/7/17)

ウエアラブルセンサから得た膨大なデータから、人間・組織・社会の法則を見つけ出し、さらには人間のハピネスや運も分析・評価するという話。

かなり期待して読み始めましたが、...

最初の方で、”著者の提唱するU分布が右肩下がりなのに対し、一般的な正規分布は釣鐘型をしていて、全く異なる”、という話が出てきます。

何言ってんだ!

と私は思いました。U分布のグラフは縦軸が累積確率だ。累積確率であれば、どんな分布だって右肩下がりになる。それに対して、正規分布のグラフは縦軸が確率密度だから、釣鐘型になっているけど、正規分布だって縦軸を累積確率にすれば、右肩下がりになるはずだ。何なんだ、この本は、いったい!

この時点で、私の頭には疑念が刻み込まれました。以降、疑念ももって、読み進めましたが、面白いと思うところもあれば、より疑念が深まる部分もあって、この本の評価はなかなか難しいです。

この本の最後に、注記で、累積確率と確率密度について説明がありましたが、まじめな本なら、人を欺くような記述は止めてほしいし、トンデモ本なら、もっとトンデモ本らしくしてほしい(笑)、と思いました。


2015年2月8日日曜日

小さき生物たちの大いなる新技術 (ベスト新書)

今泉 忠明 (著):小さき生物たちの大いなる新技術 (ベスト新書) ,ベストセラーズ (2014/2/8)

生き物たちが進化の過程で得た様々な技術や能力を、人が人工的にまねて,私たちの生活に応用するという話。いわゆるバイオミミクリーと呼ばれている分野の紹介です。

紹介されている人工物の中には、生き物の技術にヒントを得て開発されたものもありますが、結果的に生き物と人工物が似ていたという何かこじつけのようなものもあるような気がします。

生物の特異な機能はなかなか興味深いし、面白い!

2015年2月4日水曜日

弱いロボット (シリーズ ケアをひらく)

岡田 美智男 (著):弱いロボット (シリーズ ケアをひらく)、医学書院; 1版 (2012/8/24)

以前から気になっていた本。

読み始める前は癒し系ロボットの話かと思っていましたが、ぜんぜん違ってました。

歩く時の人と地面、人と人、そして、人とロボット、...何れの場合も頼りない行為や発言を投げかけ(投機)、それを相手が支える(グラウンディング)、という関係なのか!

お互いに頼りない,それをお互いに支え合う,そんな発想から生まれた頼りない弱いロボット。

今まで考えてもみなかったことを知った時の感動がこの本にはある!

2015年1月31日土曜日

ようこそ「多変量解析」クラブへ 何をどう計算するのか (ブルーバックス)

小野田 博一 (著):ようこそ「多変量解析」クラブへ 何をどう計算するのか (ブルーバックス)、講談社 (2014/11/21)

高校の数学クラブに所属する3人の女子高生の対話を通して,多変量解析を解説する、という本.

多変量解析のような数式がいっぱい出てくる難しい内容を分かりやすく説明する方法として,二つの方法があると思います.

一つは,とにかく詳しく説明する方法です.このやり方だとページ数が膨大になるという問題はありますが,読者にしっかり理解させるためには,やはりこの方法が一番だと思います.

もう一つの方法は,詳しい説明は省略して,例題をたくさん挙げて,読者を分かったような気にさせるという方法です.

この本は明らかに後者の方法で説明しています.

アマゾンでの評判はよろしくないですが,それは前者の方法を期待して読まれた方だと思います.後者だと思って読めば,そんなに悪い本ではないように思いました.


2015年1月26日月曜日

アクチュエータ工学入門 (ブルーバックス)

鈴森 康一 (著):アクチュエータ工学入門 (ブルーバックス)、講談社 (2014/7/18)

物の動きを生み出すアクチュエータについて解説した本。

アクチュエータ=モータというイメージがあったのですが,ずいぶん様々なタイプがあるのですね。個人的にはとても興味をもって読ませていただきました。...が、...予備知識が全くなかったり、物理の知識がない人は、ちょっと難しいと感じるかもしれません。

鈴森先生,言葉の使い方がナイスです。専門書だけでなく,一般向けの文章も書けるのは素晴らしいです。

2015年1月21日水曜日

脳には妙なクセがある (扶桑社新書)

池谷 裕二 (著):脳には妙なクセがある (扶桑社新書),扶桑社 (2013/11/30)

池谷 裕二 さんの本を読むのは、進化しすぎた脳に続いて、2冊目だ。やはりこの人の本は文句なしに面白い。

執筆スタイルは、進化しすぎた脳と同様です。最近の脳に関する様々な研究を引用して、脳の面白いクセを紹介しています。なかなか興味深い!

一番、気になったのは「老けるとは夢を持てなくなること」の部分。「そうか、私は老けたのか!」と妙に納得してしまった。

 

2015年1月17日土曜日

プログラミング20言語習得法 (ブルーバックス)

小林 健一郎 (著):プログラミング20言語習得法 (ブルーバックス) 、講談社 (2014/9/19)

1冊の本で、20種類のプログラミング言語について解説するというユニークな本。

AMAZONの評価はあまりよくないですが、そんなに悪い本ではないと思います。問題は、本のタイトルの「...習得法」という言葉。本の内容としては、「プログラミング20言語習得法」というより「プログラミング20言語の紹介」という感じでしょうか?

しかし、プログラミング言語の開発者は、どうして言葉を統一せずに、わざわざ変えるのだろう?たとえば画面に表示するのであれば、printとかに統一してあれば、学ぶ方はかなり楽になるのに、どうしてcoutやdisplayなどの違う言葉を使うのだろうか?

2015年1月10日土曜日

せいめいのはなし (新潮文庫)

福岡 伸一 (著):せいめいのはなし (新潮文庫)、新潮社 (2014/10/28)

著者の福岡伸一氏と、内田樹、川上弘美、朝吹真理子、養老孟司の各氏との対談を本にしたもの。

福岡氏の動的平衡を軸に、異分野の方々とのはなしが展開されます。特に養老氏との虫の話は盛り上がり、面白かったです。他の三氏との対談は、話がかみ合っているような?いないような???

福岡氏の本と言えば、”文学的な表現で生物学を記述する”という特徴があると思いますが、この本では対談本なので、そのような部分はありません。また、最後には、著者により、動的平衡の生物以外への展開と対談後の感想などが述べられていますが、ここでも、文の最後に(笑)を付けるような、対談の話し言葉に合わせた文体でした。「こんな文章も書けるのか。この人はやはりすごい!」と思いました。

2015年1月4日日曜日

仕事の英語 できる人の話し方 明日から使える表現70 [外国人の同僚ができたら?編]

山崎 将志 (著), Rogers Dean R (著), Stuart Rowe (著):仕事の英語 できる人の話し方 明日から使える表現70 [外国人の同僚ができたら?編]、ピアソン桐原 (2012/4/25)

仕事で使う英語のフレーズ集です。

以前読んだのは[外国人をチームに迎えたら?編]でしたが、こちらは[外国人の同僚ができたら?編]です。以前読んだ本では、見たこともないフレーズが結構ありましたが、こちらの本では他書でも見かけるフレーズが多いように思いました。例文も、以前の本と違って、変な感じはしなかったです。

良書だと思います。