2016年1月31日日曜日

システム思考をはじめてみよう

ドネラ・H・メドウズ (著), 枝廣淳子 (翻訳):システム思考をはじめてみよう,英治出版 (2015/12/8)

システム科学かシステム工学の本かと勝手に思い込んで読み始めたのですが、違っていました。地球環境問題や地球の将来を考えた場合に、一人一人がどう考え、どう行動すればいいか、について書かれています。

著者のドネラ・H・メドウズさん、どこかで見たことのある名前だと思ったら、「成長の限界」の著者だったのですね。

本書は、発表済みのエッセイを集めたものです。それぞれのエッセイはなかなかいいのですが、寄せ集め感はゆがめないです。

2016年1月27日水曜日

上手に英語でやりとりする法―あいさつで終わらないおしゃべりのすすめ

ジェームス・M. バーダマン (著), バーダマン 倫子・S:上手に英語でやりとりする法―あいさつで終わらないおしゃべりのすすめ ,朝日出版社 (2001/12)

神田さん一家と外国人との関わりというお話を通して、日常で使う英会話を紹介する本。

Asahi Weeklyに連載されたものがベースになっています。

読者は基本的な英語は分かっているという前提で書かれていると思います。このため、基本的な英文には和訳は付いておらず、「ああ、こういう言い方をするのか!」と思うフレーズにのみ和訳が付いています。

なかなか良い本だと思いました。

2016年1月24日日曜日

開高健の博物誌 (集英社新書)

開高 健,奥本大三郎:開高健の博物誌 (集英社新書) ,集英社 (2001/11)

図書館で本を物色していると,“開高 健”の名前が目に飛び込んできた.著者名ではなく,本のタイトルに名前が入っている.

どんな本かと思ったら,開高さんの様々な著書から生き物に関する記述を集めたものだ.生き物の生態を記述しているというより,生き物に対して開高さんが感じたことを書いているといった方がよいか?

開高さんの書いた文章なので,当然,開高さんらしい難語を散りばめた文になっている.ごく普通の言葉も難しい漢字で記述するため,読み方が分からず,しばしば辞書で調べる.こういう文章、私は嫌いではないが,少々、疲れてしまった。

2016年1月18日月曜日

知ってる単語で話せちゃう!ざっくり英会話

尾崎 哲夫 (著), 鈴木 ラルフ崇司 (著), 小野寺 麻衣 (著):知ってる単語で話せちゃう!ざっくり英会話,日本テレビ放送網 (2002/09)

中学レベルの文法を復習しながら、実用的な英会話の学習もできるという本。文法の知識が怪しくなってきた私のような人には,持って来いの本かもしれません。

大学教授と2人の日テレアナウンサーによる執筆。お二人のアナウンサーはハーフの方々ですが、ネイティブという訳ではありません。このお二人の体験を交えた話はなかなか面白い。

2016年1月7日木曜日

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著):嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え、ダイヤモンド社 (2013/12/13)

最初、本書のタイトルには少々嫌悪感を感じました。自分の中では“読まないリスト”に入っていたのですが、その後、この本が有名な心理学者アドラーの思想を紹介する本と知り、読むことにしました。

「嫌われる」に関する話は少し書かれているだけで,嫌われるための本ではありません.「勇気」の方は非常に重要なキーワードです.

本書の内容のうち,私が心に残った部分だけを要約すると,...

・今の状況を過去のせいにせず,将来のことも考えず,今を真剣に,そして勇気をもって生きる.

・他者に認めてもらうために行動するのではなく,自分が他者に貢献できているという感覚をもてるように行動する.

本書の内容には,どうも矛盾するところがあるような気がしてしょうがないのですが,これは単に私がアドラーの思想を正確に理解できていないためでしょうか?

2016年1月3日日曜日

100万分の1回のねこ

谷川 俊太郎 ほか:100万分の1回のねこ、講談社 (2015/7/16)

「100万回生きたねこ」に捧げる短編集。谷川俊太郎さんを初めとした13名の著名な方々による執筆です。一冊で13回楽しめます。

それぞれの短編小説はあのねこが100万回生きたうちの1回の話です(ねこが登場しない話もありますが...)。それぞれの作家さんらしさが出ていて、なかなかよかったです。

戦時中に生きたねこの話が一番印象に残りました。江戸時代や戦国時代の話とかもあると、面白いかも?