2022年6月25日土曜日

本当にピンチのときに読む三大「幸福論」

 
齋藤 孝 (著):本当にピンチのときに読む三大「幸福論」,コスミック出版 (2019/1/19)

ラッセル、アラン、ヒルティがそれぞれ著した幸福論は3大幸福論と呼ばれていて、本書はこの3者の言葉を多数引用して、幸福について著者の斉藤氏が私見も交えて書いた本です。

ラッセルの言葉は以前本で読んだので、割とすんなり頭に入ってきたのですが、他のお二人の方々の言葉にはどうもよく分からないものが多かったです。

3者の共通点は幸福は自分で作り出せるという点ぐらいかな?

2022年6月18日土曜日

梁塵秘抄 (光文社古典新訳文庫)

後白河法皇 (著), 川村 湊 (翻訳) :梁塵秘抄 (光文社古典新訳文庫)、光文社 (2011/6/20)

後白河法皇が編纂した今様の歌詞集。フォーマルな和歌に対して、今様はカジュアルな歌謡曲といった感じか。

本書を読むきっかけになったのは芸術家の会田 誠さんの「カリコリせんとや生まれけむ」という作品。なんやこのタイトルと思って調べてみたら、「遊びをせんとや生れけむ」という梁塵秘抄 の一節に辿り着きました。

川村湊氏の超訳は賛否両論だと思います。面白いと言えば面白いのですが、中高生の古典の勉強にはちょっと使えないかな?

2022年6月15日水曜日

無限遠点

 
北辻一展 (著):無限遠点、青磁社 (2021/7/15)

理科系の世界を歩んできた著者による歌集です。

歌の中に理系の専門用語が散りばめられていて、面白いと思う。

よく理解できない歌もありましたが、...

2022年6月11日土曜日

無能の人・日の戯れ (新潮文庫)


つげ 義春 (著):無能の人・日の戯れ (新潮文庫) ,新潮社 (1998/3/2)

昔、竹中直人さんが映画化した時に,原作を一度読んでみたいと以前から思っていました.

貧乏漫画家がマンガ以外で生活していこうとする私小説的な書き方がされています.

著者の作品としてはねじ式が有名ですが,ねじ式のようなシュールな世界はそこには無く、現実的な描写の中で普通でない生き方が描かれています.

  詳細はこちらから

2022年6月4日土曜日

動物農場 Animal Farm (ラダーシリーズ Level 4)

 
ジョージ・オーウェル (著):動物農場 Animal Farm (ラダーシリーズ Level 4)、IBCパブリッシング (2012/12/21)

80年近く前に執筆された原書を日本人により現代英語で書き直されたのが本書。

農場にいる動物たちが革命を起こして、農場主を追い出し、自分たちの世界”動物農場”を作り上げ,やがて指導者により独裁化していく、という寓話による政治批判だ。

こういう本がラダーシリーズに入っているのは,ちょっと意外な感じがしました.