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2026年7月4日土曜日

好色一代男 (光文社古典新訳文庫 K-Aイ 1-1)

井原西鶴 (著):好色一代男 (光文社古典新訳文庫 K-Aイ 1-1)、光文社、2023/4/12

日本初のベストセラー小説とも言われる作品ですが、実際に読んでみると、その理由がよく分かる気がしました。

本書には全国各地の遊女や遊里の様子が数多く描かれています。登場する遊女の中には実在した人物も多かったのではないかと思われ、当時の読者、とりわけ男性たちは、この小説を読んで「その土地へ行ってみたい」「実際に見てみたい」と感じたのではないでしょうか。そのような好奇心をかき立てる内容が、本作品が広く読まれた理由の一つだと思いました。

一方で、これほど多くの土地や人物の情報を井原西鶴がどのように集めたのかも気になりました。もし自ら各地を訪ね歩いて見聞したのだとすれば、その行動力には驚かされます。

また、作品中には古典や歴史上の出来事を踏まえた引用やパロディも数多く見られました。単なる娯楽小説にとどまらず、井原西鶴の幅広い知識と教養が感じられ、改めてその博学ぶりに感心した一冊でした。

詳細はこちらから

2022年6月18日土曜日

梁塵秘抄 (光文社古典新訳文庫)

後白河法皇 (著), 川村 湊 (翻訳) :梁塵秘抄 (光文社古典新訳文庫)、光文社 (2011/6/20)

後白河法皇が編纂した今様の歌詞集。フォーマルな和歌に対して、今様はカジュアルな歌謡曲といった感じか。

本書を読むきっかけになったのは芸術家の会田 誠さんの「カリコリせんとや生まれけむ」という作品。なんやこのタイトルと思って調べてみたら、「遊びをせんとや生れけむ」という梁塵秘抄 の一節に辿り着きました。

川村湊氏の超訳は賛否両論だと思います。面白いと言えば面白いのですが、中高生の古典の勉強にはちょっと使えないかな?

2022年2月23日水曜日

風姿花伝 創造とイノベーション コンテンポラリー・クラシックス

 
世阿弥(著)、道添進 (編集) :風姿花伝 創造とイノベーション コンテンポラリー・クラシックス、日本能率協会マネジメントセンター (2019/9/28)

室町時代の能役者である世阿弥による秘伝書「風姿花伝」。

本書は風姿花伝の現代語訳と解説、および現代の創造とイノベーションにどうのように関わるか、について書かれています。

能における「花」とは何か?そしてその花がいかに重要か、が風姿花伝のメインテーマです。

「初心忘るべからず」や「秘すれば花なり」といったよく知られた言葉が登場します。

2021年5月16日日曜日

入門 万葉集 (ちくまプリマー新書)

上野 誠 (著):入門 万葉集 (ちくまプリマー新書),筑摩書房 (2019/9/6)

中高生対象に書かれた万葉集の入門書です.若い人たちに受けそうな文章で書かれています.

当時の日常の出来事,言葉,場所と人,という切り口で万葉集について解説されています.

昔の人って,日常のささいな出来事や思いを歌でつぶやいていて,今のツイッターのような感じなのかな.

詳細はこちらから

2016年9月25日日曜日

菜根譚 (図解雑学)



大野 出 (著, 編集), 三浦 雅彦 (著), 松井 光彦 (著):菜根譚 (図解雑学),ナツメ社 (2010/9/17)

人の生き方を説いた中国の古典「菜根譚」の解説書.

本書では,菜根譚の教えから主要なものを選出し,それを儒教的,仏教的,老荘思想的なものに分類して,図を用いて分かりやすく解説しています.

文章の半分は古文の引用なので,古文に慣れてない人にはちょっと辛いかも?

本書の詳細はこちらから

2012年11月18日日曜日

すらすら読める歎異抄

ひろ さちや (著):すらすら読める歎異抄、講談社 (2003/7/14)

歎異抄は、浄土真宗の開祖である親鸞の語録集です。親鸞の死後、親鸞の教えが歪められ、それを嘆いて親鸞に師事していた唯円が書いた、と言われています。

 以前読んだ「すらすら読める養生訓」が読みやすくて良かったので、この本もきっと読みやすいのだろうと思って、読んでみたのですが、...

「すらすら」とは読めませんでした。内容はなかなか難しいです。原文はもちろん、現代語訳を読んでもよく理解できない部分がありました。

それと、現代語訳に再三登場する「お念仏」や「お浄土」という「お」の字が気になりました。原文には「お」は付いていません。このことから、この本は単なる古典の解説本ではなく、著者であるひろさちや氏の信仰心の入った仏教書である、と思いました。

2012年10月21日日曜日

すらすら読める養生訓 [単行本]

立川 昭二 (著):すらすら読める養生訓 [単行本]、講談社 (2005/1/13)

以前から読みたいと思っていた貝原益軒の養生訓。江戸時代に書かれた健康法です。

「すらすら読める」というタイトルに惹かれて、この本に読みました。古文であるにもかかわらず、たしかにすらすらと読めます!ページの上段に養生訓の原文、下段にその現代語訳、そして、区切りのいいところで解説があります。この解説がなかなかよかった!たぶん、解説なしでは十分には理解できなかったと思います。

単なる健康法ではなく、貝原益軒の思想・哲学に基づいていることがよく分かりました。この点が現代の健康法との非常に大きな違いではないかと思いました。