2011年3月30日水曜日

論破できるか!子どもの珍説・奇説 (ブルーバックス)

松森 靖夫 (編集): 論破できるか!子どもの珍説・奇説 (ブルーバックス)、講談社 (2002/2/20)

とてもユニークな本!勉強になりました!

「カラスやスズメの死骸を見たことないから,カラスやスズメは死なない」といった子供らしい珍説・奇説から,「お湯からのぼっている白い煙が水蒸気だ」など大人でも思い込んでいるようなことまで,とても丁寧に子供でも分かるように論破されています.私のような理科系人間でも知らないことがたくさん書かれていました.

以前紹介した「化学・意表を突かれる身近な疑問 (ブルーバックス)」と似たところはありますが,今回の本の方が論理的に分かりやすく解説されていて,内容も面白いと思います.



※これで3月は5冊目.目標の月に4冊はクリアーできました!

2011年3月27日日曜日

ロボット進化論―「人造人間」から「人と共存するシステム」へ (東京理科大学・坊っちゃん選書)

小林 宏 (著):ロボット進化論―「人造人間」から「人と共存するシステム」へ (東京理科大学・坊っちゃん選書)、オーム社 (2006/07)

著者のこれまでのロボット研究の紹介が中心です。特に様々な表情ができる「顔ロボット」と、人間の力を増幅する「マッスルスーツ」の話に力が入っていると感じました。

科学ジャーナリストの質問に著者が答える形式で書かれています。とても平易に書かれていて、ロボットの知識が全くない人でも読むことができると思います。

以前読んだ同シリーズの携帯電話は人工知能の夢を見るか?と同様に、本のタイトルと内容がちょっとあってないように思います。そういうこともあってか、Amazonのカスタマーレビューでは非常に低評価でしたが、私はこの本、そんなに悪くはないと思いました。

個人的は、欲しいな、マッスルスーツ!



2011年3月21日月曜日

EARTH CODE―46億年のプロローグ

GENERATION TIMES (著, 編集), 特別協力 山本 良一(著), 山本 良一 (監修):EARTH CODE―46億年のプロローグ,ダイヤモンド社 (2010/4/9)

地球が生まれてから46億年の歴史、そして生命が生まれてから38億年の歴史。この2つの歴史がどのように関わってきたのか、そして、私たちの体のいたるところにその歴史が刻み込まれている。そんなことがこの本を読んで分かりました。

「なぜ私たちの体には脊椎があるのか?」、「どうして私たちの目は爬虫類と違い前方に付いているのか?」、などなど、私には今まで当たり前すぎて疑問と感じなかったことに、38億年の歴史的な理由があるのですね。

豊富な写真とユニークなイラストが印象的です。一生忘れられない一冊になりそうです。

2011年3月15日火曜日

伝える力 (PHPビジネス新書) ,池上 彰(著)

池上 彰(著):伝える力 (PHPビジネス新書),PHP研究所 (2007/4/19)

ビジネスパーソンを対象に「話す」「書く」「聞く」ための方法や知恵について,著者の豊富な経験をもとに書かれています.

この本を読んでみての第一印象は「余白が多い」,つまり「1ページ当たりの文字数が少ない」ことです.このため,すらすらと読めます.これも読みやすくするための方法なのでしょうか?

評判のよい本だけに,ちょっと期待しすぎたかな? という感じはしました.良書とまではいかないまでも,まあそこそこ良い本かなと思います.

2011年3月4日金曜日

最後の授業, ぼくの命があるうちに DVD付き版

ランディ パウシュ(著), ジェフリー ザスロー (著), 矢羽野 薫 (翻訳) :最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版、武田ランダムハウスジャパン (2008/6/19)

余命半年の宣告を受けた大学教授の最後の授業。自分の子供たち、「最後の授業」を聴きに来た人たち、そして、世界中の人々に,伝えたかったことが書かれています。DVDが付いていて、実際にカーネギーメロン大学で行われた「最後の授業」を見ることができます。

余命宣告を受けた状態で、たくさんのジョークを交えて講義されたのには驚きました。日本人にはとてもできないと思います。
私だったら何ができるだろうか?自分の子供たちに何を残せるだろうか?...そんなことを考えさせられました。

著者のランディは実は私の知り合いの知り合いです。分野が近いので私もどこかで会っているかもしれません。短かったけれど、たぶん幸せな人生だったのだと思います。私もランディのように陽気で前向きに生きたい...たとえ短くても。