2015年7月26日日曜日

エゾリス (北国からの動物記)

竹田津実:エゾリス (北国からの動物記)、アリス館 (2015/06)

エゾリスの写真と記録。”アカキチ”という名のエゾリスを中心とした話になっています。著者の背中に飛び乗ったり、著者の仕事の様子を窓から覗き込んだりと、...野生動物がそんなに人に馴れるものかと驚いてしまいました。

エゾリスはトトロ風の立った耳と白いお腹が何と言ってもかわいい。

著者は北海道の山中で獣医の仕事をしながら、野生動物の写真を撮っておられます。こんな生き方、ちょっと羨ましい。

2015年7月20日月曜日

人生がときめく片づけの魔法

近藤麻理恵 (著):人生がときめく片づけの魔法、サンマーク出版 (2010/12/27)

片づけることより、捨てることに重点が置かれています。捨てるのが大好きな私の妻には決して見せられない一冊!

心がときめく物だけを置いておけばよく、それ以外は捨てればいいということですが、...。

以前、書類を妻が勝手に捨ててしまい、結果的に人に無理を言って、書類を再発行してもらったことがあります。心のときめきだけで判断したら、他人に迷惑をかけることもあるでしょう。この本で主張していることは、ある意味、自己中な感じがしないでもないですね。

著者が強調したい部分は太字で書かれていますが、私が心に残ったのは太字でない以下の文。

「持ちモノは自分の選択の歴史を正確に語ってくれるもの。」

改めて自分の持ち物を見てみると、何やら感慨深い思いがします。

2015年7月11日土曜日

星の王子さま (集英社文庫)

Antoine de Saint Exup´ery (著), 池澤 夏樹 (翻訳):星の王子さま (集英社文庫)、集英社 (2005/8/26)

小惑星から来た王子様と砂漠で飛行機の修理をしている”ぼく”とのお話。

不思議な話だ。訳者の池澤氏は「とても魅力的であってしかもなかなか捕えがたい本」と形容していたが、まさにそんな感じだ。

奥は深いのだと思う。しかし、その奥に入っていくだけの才が私にはない。分かったような気になるも結局よく分からない、で終わってしまった!少しでも奥を見てみたいから、もう一度読みたくなってしまう。

2015年7月4日土曜日

一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い

篠田 桃紅 (著):一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い、幻冬舎 (2015/4/8)

「人それぞれ様々な生き方がある」と「私にはこんな強い生き方はできない」いうのが、この本を読んで感じたことです。

他人との持ちつ持たれつの関係で生きていくのも良し、著者のように一人で生きていくのも良し。結局、自分の生き方に対して、本人が満足できれば、その人にとって良い生き方、ということになるのだろう。生き方の客観的な良否の判断など、人によって価値観が違うのだからできないと思う。

とはいえ、他人の生き方というのはやはり気になるものだ。泉谷しげるの春夏秋冬で「となりを横目でのぞき、自分の道をたしかめる」という歌詞があるが、人によって違うというのが分かっていても、のぞきたくなってしまう。