2021年1月30日土曜日

サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福

 
 ユヴァル・ノア・ハラリ (著), 柴田裕之 (翻訳) :サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福,河出書房新社 (2016/9/9)

私達,ホモサピエンスが生まれてからの全歴史を解説した本.世界的なベストセラーです.

この上巻では,認知革命,農業革命,人類の統一の途中までを扱っています.

ホモサピエンスが食物連鎖の頂点に立つため,他の動植物がとても大きな犠牲になったこと,そして私たちの社会が想像で成り立っていること,が,よく分かりました.

訳本というのはとかく読み難く,これまで避けてきたのですが,本書は翻訳が素晴らしく,読みやすいです.ただ,他の洋書と同じように,比喩的表現が非常に多い.私は理科系人間のためか,どうもこの点は馴染めないです.

2021年1月23日土曜日

その問題、やっぱり数理モデルが解決します

  
浜田宏 (著):その問題、やっぱり数理モデルが解決します,ベレ出版 (2020/9/14)

前作の「その問題、数理モデルが解決します」がなかなか良かったので,こちらも読んでみました.

ストーリー形式で数理モデルを解説する点は前作と同じですが,前作の続編ではないようで,前作で就活して,就職した青葉さんが,本作では最初,学生に戻っていて,第4章からは社会人として登場します.

理系の人間には当たり前のことでも,文系の人には理解できないようなことが中心に解説されています.著者自身の文系での教育経験が元になっていると思います.

本書に出てくる「積分はΣの足し算だ」という話は,私は高校生の頃に友達から聞いて,当時,目から鱗が落ちたのを今でも覚えています.本書はそんな目から鱗な話がいくつも載っていて,前作に劣らず,なかなか良いと思います.

2021年1月16日土曜日

Facebookを創った男: ザッカーバーグ・ストーリー The Mark Zuckerberg Story (ラダーシリーズ Level 5)

 
トム・クリスティアン(著):Facebookを創った男: ザッカーバーグ・ストーリー The Mark Zuckerberg Story (ラダーシリーズ Level 5) ,2012/5/26

ラダーシリーズを読むのはこれで4冊目だ。

本書では、Facebookを創ったザッカーバーグの子供時代から2012年までの来歴が英語で書かれています。

裕福な家庭に育ち、子供のころからプログラミングの英才教育を受けたザッカーバーグ。アップル創業者のスティーブジョブズとは対照的な人物だと感じました。

2021年1月9日土曜日

面白くてよくわかる!臨床心理学―心の悩みを理解し、サポートする大人の教科書

 
福島 哲夫 (著):面白くてよくわかる!臨床心理学―心の悩みを理解し、サポートする大人の教科書、アスペクト (2009/4/20)

心の悩みをもつ人を心理学的な手法で援助するための学問が臨床心理学。本書は、予備知識のまったくない人向けに書かれた解説書です。

見開きで一つの項目の解説になっていて、右ページが解説文、左ページがイラストになっています。

イラストの男性は著者なのかな?

  詳細はこちらから

2021年1月2日土曜日

免疫力を強くする 最新科学が語るワクチンと免疫のしくみ (ブルーバックス)

 
宮坂昌之 (著):免疫力を強くする 最新科学が語るワクチンと免疫のしくみ (ブルーバックス),講談社 (2019/12/18)

「免疫力を強くする」というタイトルだけ見ると、免疫力強化のための食事の話のように思えますが、そういった話はいっさいありません。ワクチンの話です。

様々な感染症を予防するためには、やはりワクチン接種が重要。ワクチンには怖い副反応もあるものの、それが起こる確率は低く、感染症で重篤な状態になる確率を考えると、ワクチン接種が望ましい,という結論でした。