2026年9月5日土曜日

小公子 (21世紀版・少年少女世界文学館 第10巻)

フランシス.ホジソン・バーネット (著),村岡 花子 (翻訳) :小公子 (21世紀版・少年少女世界文学館 第10巻)、講談社、2010/12/17

主人公は、美しく心優しい七歳の少年セドリックです。

アメリカで母親と慎ましく暮らしていましたが、自分が伯爵家の跡取りであることが分かり、イギリスへ渡ります。自分のことしか考えず横柄に生きてきた伯爵も、純真なセドリックと接するうちに少しずつ心を改めていく様子が印象的でした。

物語は人の優しさや思いやりが周囲の人々を変えていくことを温かく描いており、読後には爽やかな気持ちになりました。

また、挿絵ではセドリックが長い巻き毛で、どう見ても女の子のように描かれていることが印象に残りました。そういえば、『クマのプーさん』の原作でもクリストファー・ロビンは男の子でありながら女の子のような髪型で描かれています。昔の欧米では、男の子も髪を長く伸ばしてかわいらしく装うことが一般的だったのだろうかと興味が湧きました。