2014年3月21日金曜日

エピゲノムと生命 (ブルーバックス)

太田 邦史 (著):エピゲノムと生命 (ブルーバックス)、講談社 (2013/8/21)

ゲノム(DNAの塩基配列情報)に施されたゲノム以外の情報はエピゲノムと呼ばれています。この本はこのエピゲノムの解説書です。

まず、表紙の絵で私の頭の中は「?」。そして、読み始めると、いきなり源氏物語の話で、さらに「???」。そして、光源氏がある状況で着ていた服が非常に意味を持っているという話から、エピゲノムの話に繋がっていく。言わば、光源氏自身がゲノムで、着ている服がエピゲノムということか!

内容はけっこう難しく、途中で挫けそうになりながらも、完読しました。最後まで読んで良かったと思うのは、最後の方の第8章「環境とエピジェネティクス」と第9章「世代を超えたエピゲノムの継承」がとても興味深く、面白いからです。途中で読むのを止めていたら、この面白さに出会えなかった。

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