2026年3月21日土曜日

面白くて眠れなくなる日本語学

山口 謠司 (著):面白くて眠れなくなる日本語学、 PHP研究所 (2023/1/27)

本書は、日本語の成り立ちや変遷などを、具体例を交えながら分かりやすく解説した一冊です。

時代によって日本語が変化してきただけでなく、同じ時代であっても、身分や職業によって言葉遣いが大きく異なっていたことが興味深く感じられました。

現在私たちが使っている日本語は、明治以降に言葉の統一が図られることで形成されたものであることを知り、時代劇で話される言葉はその時代の人たちには全く分からないだろうなあと思いました。

ジラフが「キリン」と呼ばれるようになった経緯は特に面白かったです。

身近な日本語について、新たな視点から考えさせられる一冊でした。

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2026年3月14日土曜日

軽度認知障害(MCI)がわかる本 認知症をグレーゾーンでくい止める (健康ライブラリーイラスト版)

朝田 隆 (監修):軽度認知障害(MCI)がわかる本 認知症をグレーゾーンでくい止める (健康ライブラリーイラスト版)、講談社 (2025/5/29)

本書は、認知症ではないものの、その前段階にあたる軽度認知障害(MCI)について解説した一冊です。

同監修者が2014年に刊行した『まだ間に合う! 今すぐ始める認知症予防 ― 軽度認知障害(MCI)でくい止める本』をベースに、アルツハイマー病治療薬などの最新の話題も盛り込まれています。

内容は、軽度認知障害とは何かという基本的な説明から始まり、診断や検査、さらに認知症へ移行しないための方法として、食事の見直しや運動、デュアルタスクなどが分かりやすく紹介されています。

イラストが豊富で、要点の繰り返しも多く、全体としてとても理解しやすい構成になっていると感じました。

2026年3月7日土曜日

ナショナル ジオグラフィック日本版 30年 トップ・ストーリーズ (日経BPムック)


ナショナル ジオグラフィック日本版 (編集):ナショナル ジオグラフィック日本版 30年 トップ・ストーリーズ (日経BPムック)、 日経ナショナル ジオグラフィック (2025/4/21)

ナショナル ジオグラフィック日本版の創刊30周年で出版された本です!

この30年の各年で最もよく読まれた特集「トップストーリー」を選び、そこからさらに以下の5つのストーリーを厳選して、取り上げています。

・アフリカ中部の人跡未踏のヌドキ:これはまさに命がけの取材!
・アラビア半島の伝説の大砂漠ルブー・アルハーリー
・謎に満ちたモアイ
・明治神宮の祈りの森
・ウイルス:私たちの遺伝子の8%がウイルスの遺伝子というのは驚きました。

読みごたえ・見ごたえがあって、とても良かったです。

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2026年2月28日土曜日

疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた (ブルーバックス B 2248)


近藤 一博 (著):疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた (ブルーバックス B 2248)、 講談社 (2023/12/14)

疲労と疲労感の違いや,生理的疲労,病的疲労(慢性疲労症候群,うつ病,新型コロナ後遺症)について解説されています。

繰り返しの説明と図で,とても分かりやすいですが,バイオ関係は複雑で理解するのに根性が要ります。

病的疲労は脳内の炎症によるもので,それにはうつ病の場合はSITH-1遺伝子を発現しやすいHHV-6(ヒトヘルペスウイルス6型)が,新型コロナ後遺症の場合は新型コロナウイルスが,関わっているとは!とても衝撃的でした!

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2026年2月21日土曜日

栄光のバックホーム 横田慎太郎、永遠の背番号24 (幻冬舎文庫)

中井由梨子 (著) :栄光のバックホーム 横田慎太郎、永遠の背番号24 (幻冬舎文庫)、幻冬舎 (2025/7/10)

将来が期待された阪神タイガースの横田慎太郎さんが28歳で他界するまでを母親の視点から書かれれています。映画化もされましたね。

高山&横田の一二番コンビは今も忘れられないです。脳腫瘍で亡くなられたことは知っていましたが、こんなに壮絶な戦いだったとは!

とても短い生涯でしたが、母親をはじめとして多くの方々の愛に包まれ、きっと幸せな人生だったのではと思いました。

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2026年2月18日水曜日

名医が答える! てんかん 治療大全 (健康ライブラリー)


中里 信和 (著):名医が答える! てんかん 治療大全 (健康ライブラリー) 、 講談社 (2025/12/1)

中里 信和さんの本を読むのはこれで三冊目です。前回読んだ「改訂2版 ねころんで読めるてんかん診療:発作ゼロ・副作用ゼロ・不安ゼロ!」は医師向けの内容でしたが、本書は患者さんやその家族を対象に書かれており、非常に分かりやすく感じました。

本書は、てんかんに関するよくある疑問に答える形式で構成されており、てんかんそのものの説明から、診断や治療(薬物療法・手術)、さらに日常生活での工夫や注意点まで、幅広く解説されています。

患者さんや家族が知っておきたいポイントが過不足なくまとめられており、本書もなかなか良い一冊だと思います。

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2026年2月14日土曜日

きみのお金は誰のため: ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」

田内 学 (著):きみのお金は誰のため: ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」、東洋経済新報社 (2023/10/18)

本書は、視点によってお金に対する捉え方や考え方が大きく変わることを、物語形式で伝えています。

視点を広げることで、次のようなことが見えてくる――というのが本書の主要なメッセージです。
・お金自体には価値がない
・お金で解決できる問題はない
・みんなでお金をためても意味がない

個人的には、特に最終章とエピローグが印象に残りました。それまでの展開については、人によって評価が分かれそうです。著者の考え方を「偽善的だ」と感じる人もいるかもしれませんが、最後まで読むと、その印象はかなり和らぐのではないかと思いました。

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2026年2月7日土曜日

人間を知る、経営を知る 松下幸之助  感動のエピソード集


PHP理念経営研究センター (著, 編集):人間を知る、経営を知る 松下幸之助  感動のエピソード集、 PHP研究所 (2024/3/27)

本書は、松下幸之助さんのちょっとしたさまざまなエピソードを集めた一冊です。

私はこれまで、松下幸之助という人物を少し誤解していたのかもしれません。もっと穏やかな人だと思っていましたが、実際にはかなり厳しい一面もありながら、同時に思いやりがあり、物事を素直で謙虚に受け止める人物であったことが、本書を通して伝わってきました。

実際の発言はもっと関西弁だったんじゃないのかな?ちょっと気になりました。

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2026年2月6日金曜日

きまぐれロボット

星 新一 (著):きまぐれロボット 、角川書店; 一般文庫版 (2006/1/25)

僅か4ページほどのSF超短編を集めたショートショート。

文学的な表現がほとんどないシンプルな文章で,一編をショートにするため余分な説明が削り落とされています。このため,子供でも読めますが,けっして子供向きという訳でもない。星新一さん独特の世界ですね。

各作品には必ず最後に”おち”があります。「今度はどんな”おち”かな?」と考えながら読むと,とても楽しめると思います。

各作品に登場する人物のアルファベットの名前は実在した人のイニシャルなのかな?ちょっと気になりました。

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2026年1月31日土曜日

AIのド素人ですが、10年後も仕事とお金に困らない方法を教えて下さい! 最悪の未来でも自分だけが助かる本

木内 翔大 (著):AIのド素人ですが、10年後も仕事とお金に困らない方法を教えて下さい! 最悪の未来でも自分だけが助かる本 、KADOKAWA (2025/5/21)

本書は、AIが人に代わって仕事を担うようになり、仮に失業者が世の中にあふれるような状況になっても、AIスキルを身につければ生き残ることができると説く一冊です。

AIに仕事を奪われ、大失業時代が到来するという話は以前からありましたが、私はこれまでそうはならないだろうと楽観的に考えていました。しかし最近、アメリカの大企業が相次いで雇用削減を始めており、その話が現実味を帯びてきたと感じています。

一方で、AIは急速に変化し続けているため、現在のAIに対するスキルを身につけたとしても、それが近い将来のAI時代に本当に役立つのか、またそれで生き残れるのかについては、正直なところよく分かりません。

内容には、著者が所属する会社のPR的な側面も多少あるのかもしれない、と感じました。

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2026年1月28日水曜日

子どもの本を読む

河合 隼雄 (著):子どもの本を読む、講談社 (1996/1/1)

臨床心理学者として著名な河合隼雄氏による一冊です。

本書では、児童文学を対象に、心理学者の視点から深く読み解いた解説が展開されています。

書かれている内容を十分に理解するのはなかなか難しいですが、読み進めるうちに、何となく分かったような気持ちにもなりました。

本書で取り上げられている12人の作家の作品のうち、私が読んだことがあったのは『飛ぶ教室』と『思い出のマーニー』だけでしたが、本書を読んで、ほかの作品にもぜひ触れてみたいと思いました。

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2026年1月24日土曜日

やなせたかし詩集: てのひらを太陽に

やなせ たかし (著):やなせたかし詩集: てのひらを太陽に、河出書房新社 (2024/11/6)

本書は、やなせたかしさんの切なさやさびしさ、そして人への優しさが伝わってくる作品集です。中でも「幸福すぎると こわいから」という一文は、とても心に残りました。

収められている詩には、とてもリズミカルなものがある一方で、詩というよりもエッセイや回想録のように感じられる作品もあり、表現の幅広さが印象的でした。

全体を通して、静かに心に響く詩集だと思います。

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2026年1月21日水曜日

介護・老後で困る前に読む本: 親子で備える知恵と早期の選択で未来を変える!

吉田 肇 (著):介護・老後で困る前に読む本: 親子で備える知恵と早期の選択で未来を変える! 、NHK出版 (2025/7/10)

介護・老後の備えを親子で考えていくために必要な情報が満載です。

高齢者向けの施設の種類が多く,サービスや制度もいろいろあって,とても複雑だというのが分かりました。

ヒートショック対策や家系図の作成など、今まで考えもしなかったことがいろいろ書かれていて、とても参考になりました。

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2026年1月17日土曜日

ハックルベリー・フィンの冒険(下) (岩波少年文庫)

マーク・トウェイン (著), 千葉 茂樹 (翻訳):ハックルベリー・フィンの冒険(下) (岩波少年文庫) 、岩波書店 (2018/1/26)

本書は物語が大きく動く後半部分を収めています。

後半では、ハックは二人のペテン師たちに振り回され、ジムとも離れ離れになってしまいます。

やがてトム・ソーヤと再会し、捕らえられたジムを助け出すために行動しますが、そのために考え出される計画は、あまりにも回りくどく、思わず首をかしげてしまうものばかりです。

「いったい何をバカなことをやっているのだろう」と感じながらも、物語としての勢いと面白さは最後まで失われませんでした。

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2026年1月10日土曜日

ハックルベリー・フィンの冒険(上) (岩波少年文庫)

マーク・トウェイン (著), 千葉 茂樹 (翻訳):ハックルベリー・フィンの冒険(上) (岩波少年文庫) 、岩波書店 (2018/1/26)

「トム・ソーヤの冒険」の続編ですが,主人公がトム・ソーヤから友人のハックルベリー・フィンに代わっています。

ハックルベリー・フィンと黒人のジムがそれぞれの事情で街を出ていき,ミシシッピ川を下っていく,そしてその間に悪党や高貴な一家、ペテン師などと出くわし、様々な騒動に遭遇する、というお話。

トム・ソーヤは無茶苦茶な悪ガキでしたが,ハックルベリー・フィンは浮浪児で無学ながらも賢そうだ。嘘はつきまくるけど...

本書は翻訳が素晴らしく,とても読みやすかったです。

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2026年1月3日土曜日

君たちはどう生きるか

吉野源三郎 (著):君たちはどう生きるか、マガジンハウス; 新装版 (2017/8/24)

少年たちの友情物語を通して,生きていくうえで,そして人間として、必要なこと大切なことを説いていくという本。

なかなか心に残るよい話だと思いました。特に、主人公コペル君が日々の出来事を通して悩み、考え、少しずつ成長していく姿が丁寧に描かれています。

著者が読者の子供たちに伝えたいことは各章の「おじさんのノート」に書かれています。

子ども向けの本ということもあり、全体にとても読みやすいですが、内容は決して子どもだけに向けられたものではありません。大人が読んでも、自分の生き方を振り返るきっかけを与えてくれる一冊だと感じました。

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