エーリヒ ケストナー (著), 池田 香代子 (翻訳):ふたりのロッテ (岩波少年文庫 138)、岩波書店、2006/6/16
以前から気になっていたケストナーの作品です。同じ著者の『飛ぶ教室』は男の子の世界を描いた作品でしたが、本書は女の子が中心のお話です。
親の離婚によって幼いころに生き別れになった双子のロッテとルイーゼが、林間学校で偶然再会し、両親を再婚させようと奮闘するという物語です。児童文学では、妙に大人びた子供が登場することがありますが、本書の双子は実に子供らしい振る舞いをするので、かえって親しみを感じました。
特に、鍵穴から両親の様子を覗き、二人がキスしているのを見て喜ぶ場面は、何とも微笑ましく、印象に残りました。
ところで、読んでいて文章がどこか脚本のようだと思ったのですが、もともとは映画のシナリオとして書かれ、それを小説に改変したものだそうです。なるほどと納得しました。
子供らしい双子の活躍が楽しく、なかなか良い作品だと思います。
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