リチャード P. ファインマン:ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)、岩波書店 (2000/1/14)
ノーベル物理学賞の受賞者であるファインマンの自伝です。
理科系の人たちの間ではかなり有名な本で、私も以前から読んでみたいと思っていました。
好奇心旺盛で、いたずら好きのファインマン。原著の副題に、Adventures of a Curious Character「好奇心の強い人物の冒険」とありますが、これはこの本を表現するのにぴったりの言葉だと思います。
一番印象に残ったのは、ロスアラモスでの原爆開発の話です。原爆の実験に成功し、歓喜に沸く科学者たち。そんな中にファインマンもいました。
「戦争は人間に理性を失わせる!」
このことを,この本は私に思い知らせてくれました。
しかし,...そんな中で、「とんでもないものを造ってしまった」と落ち込む一人の科学者(ボブ・ウィルソン)がいたことは、せめてもの心の救いでした。
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