水木しげる:水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペシャル),小学館 (2010/1/29)
マンガはめったに読まない私ですが、この本は、図書館で見つけた途端、読みたくなりました。柳田国男さんの遠野物語を水木しげるさんがマンガ化したものです。
遠野物語は、岩手県遠野地方に伝わる100以上の話から構成されています。その中には、山神、ざしきわらし、河童、天狗などの神や妖怪の話から奇怪な事件まで、様々です。
この本は、基本は「いかにも水木しげる!」という感じのマンガですが、鬼太郎のような娯楽性はなく、柳田国男さんの原作を忠実にマンガ化しています。原作の言葉もところどころで使われています。
また、マンガの合間に遠野地方の紹介などのコラムが挿入されていて、原作からは分からないいろいろなことを知ることができ、これがなかなか良かったです。コラムでは、子供には難しい言葉も使われていて、この本が子供向けの娯楽本ではないことを感じさせます。
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