2012年3月25日日曜日

遠野物語 (集英社文庫)

柳田 国男 (著):遠野物語 (集英社文庫),集英社(1991/12/13)

前回、水木しげるの遠野物語を読んでみて、柳田国男さんの原作も読んでみたくなりました。

この集英社の本ですが、「遠野物語」以外に、「女の咲顔」、「雪国の春」など6つの話も収録されています。驚いたのは、遠野物語だけ文体が異なるという点!他の話は現代文ですが、遠野物語は古文調なのです。過去からの伝承という感じを出すために、このような文体にしたのかと思います。遠野物語が高く評価されている所以は、おそらく、常人には書けないこの簡潔な古文体にあると思います。

遠野物語の内容は、水木しげるの遠野物語でも書きましたが、遠野地方に伝わる妖怪や神など様々な話から構成され、一つ一つの話はとても短いです。水木しげるさんの本を先に読んでいたので、書かれている内容はすんなり理解できました。原作を先に読んでいたら、理解できない部分があったかもしれません。

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