2011年4月6日水曜日

老いの才覚 (ベスト新書)

曽野 綾子 (著): 老いの才覚 (ベスト新書)、ベストセラーズ (2010/9/9)

この本と出合えてよかった.そう思うことが年に何回かある.

自分の人生に何らかの影響を及ぼす本だ.

老人になると,人からいろいろしてもらうのが当たり前のような感覚が世の中にはあります.それに対して,「してもらう」のではなく,できる範囲で「自分でする」.つまり,自立した老人を目指さないといけない,と言うのがこの本の趣旨です.

本の初めの方に,サービスを待つだけで何もしない被災者を批判する箇所があります.この本は,今回の震災の前に書かれたものですが,震災後だったら著者の文章も違っていたかも知れません.また,読む側も,震災の前か後かで,ずいぶん違った印象を持ったのではと思います.
打ちのめされた老人と普通の老人を一緒に考えてはいけないのではないかと私は思いました.



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