百田尚樹 (著):カエルの楽園,新潮社 (2016/2/26)
現在の日本の状況をカエルの世界を借りて描いた,いわゆる寓話です.
登場するカエルたちや物事が,現実世界の何を表しているのかを考えながら読むと,とても面白いと思います.
特に変な名前のカエルは,その名前から現実の人などを類推できます.たとえば,...
スチームボートという鷲が登場しますが,スチームボートは蒸気船で,しかも鷲だから,アメリカを表していることが分かります.
それからハンドレッドという嫌われ者のカエルですが,これは最初は何に対応しているのかよく分からなかったのですが,ハンドレッドは百だから,著者の 百田尚樹のことですね.つまり,自分自身を物語の中に登場させているわけです.
それからデイブレイクというカエルですが,これも最初は何に対応しているのかよく分からなかったのですが,デイブレイクは夜明けですが,夜明けといえば朝日なので,朝日新聞ですね.「デイブレイクが朝,夕に皆を集めて,いろいろ教える」ってありますが,それって朝刊,夕刊ですね.
最後の方に登場するプランタンとシャープパイプも,随分考えた末にようやく誰だか分かりました.
トランプさんが勝った今だからこそ,お薦めしたい一冊です.
0 件のコメント:
コメントを投稿