磯田 道史 (著):武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書) 、新潮社 (2003/4/10)
“武士”というと、時代劇に登場する武士のイメージしかありませんでした。そこには、粋でかっこよかったり、町民を下げすむ姿や人情味あふれる姿があったり...
しかし、それはあくまでも現代人が作った武士。ほんとうの武士とはいかなるものか?
この本では、「金沢藩猪山家文書」から実際の武士の生活を読み解いていってます。
そこから浮かび上がってきたものは、...収入が少ないにも関わらず、冠婚葬祭などに金を使い、借金を抱え破産寸前になった武士の姿や、ソロバンで下級武士から伸し上がっていった様子、そして明治維新後の士族の困窮ぶりなど、実に生々しいものです。
この本を読んで、武士に対するイメージが大きく変わりました。
とてもユニークな一冊!
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