2025年10月25日土曜日

雑草はなぜそこに生えているのか (ちくまプリマー新書)

稲垣 栄洋 (著):雑草はなぜそこに生えているのか (ちくまプリマー新書) 、 筑摩書房 (2018/1/10)

人間とともに生きてきた雑草。

雑草魂という言葉はありますが,雑草は強く生きているわけではなく,他の植物に比べ以外にも弱い,ということが分かりました。いわば,大企業にはかなわない中小企業が,大企業が手を出さない隙間産業で生きていくような感じかな?

雑草に限定せず、植物学全般の知識が得られます。

ちくまプリマー新書は若い中高生を対象にしたものですが,本書では雑草の生き方を通して,人の生き方も若い人に説いていて,なかなか示唆に富んでいたと思います。

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2025年10月18日土曜日

僕しか知らない星野仙一

江本孟紀 (著):僕しか知らない星野仙一、 カンゼン (2018/3/22)

いろいろなエピソードや裏話を通して,人間“星野仙一”を解剖するような本。なかには「ホンマかいな?」と思うような話もありましたが、読み物としてはなかなか面白い内容でした。

本書は、必ずしも星野さんを称賛しているわけではなく、その光と影の両面を描いています。星野さんがご存命のうちには、おそらく書けなかったであろう内容も多いと感じました。

悪い評判がほとんど表に出なかった背景には、マスコミやファンをはじめ、さまざまな人々の“守り”があったのかもしれないと思いました。

2025年10月11日土曜日

カラダが20歳若返る!和儀 医師もみとめた狂言トレーニング

茂山千三郎 (著):カラダが20歳若返る!和儀 医師もみとめた狂言トレーニング、 秀和システム (2024/11/30)

「和儀」という見慣れない言葉に目を奪われ、思わず手に取りました。

和儀とは、狂言の身体技法や呼吸法をもとにした健康法です。その三本柱は、
・身:身体づくり
・儀:学びを素直に身体に落とし込むこと
・礼:感謝
の三つです。

具体的には、丹田呼吸・軸・摺り足を通じて実践します。

実際に摺り足をやってみましたが、見た目よりずっと難しかったです。

古典芸能が健康法と繋がることには驚かされました。

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2025年10月4日土曜日

この日本語、どこからきたニャン? 語源図鑑

猫野シモベ (著):この日本語、どこからきたニャン? 語源図鑑、サンクチュアリ出版 (2024/12/9)

かわいいネコの写真とともに、言葉の語源をわかりやすく紹介している本です。

これまでにも四字熟語やことわざをネコの写真とともに解説する本はいくつかありましたが、本書では日常的によく使う、身近でありきたりな言葉を取り上げている点が特徴的です。

同じ言葉でも時代とともに意味が変化していくことを知り、言葉の奥深さと面白さをあらためて感じました。