2020年10月17日土曜日

生命はデジタルでできている 情報から見た新しい生命像 (ブルーバックス)

 
田口善弘 (著):生命はデジタルでできている 情報から見た新しい生命像 (ブルーバックス) , 講談社 (2020/5/21)

遺伝情報の記述されたゲノムをデジタル情報処理系としてとらえる,という内容だ.

コンピュータが0と1の2進数のデジタルなのに対し,ゲノムは4つの塩基の組み合わせで遺伝情報が記述されているので4進数のデジタルだ.タンパクは20種類のアミノ酸の組み合わせでできているので,20進数のデジタルと考えることができるが,本書ではタンパクはデジタルとアナログのインターフェースとして捉えている.

以下は本書には書かれていないが,私が感じた雑感です.
デジタルはアナログに比べノイズの影響を受けにくいという特徴があるが,進化のプロセスで情報を子孫に正確に伝えていくのに,ノイズに強いデジタル方式を生物は選んだのだと思う.ということは生命体が生まれた初期のころにはアナログ方式の生物もあったのかもしれないという気もするが、どうなのだろう?

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