2011年1月8日土曜日

この言葉!―生き方を考える50話 (PHP新書)

森本 哲郎 (著) :この言葉!―生き方を考える50話 (PHP新書),PHP研究所 (2000/07)

ゲーテや正岡子規など著名な50人の言葉を取りあげ,それについての解説と著者の考えが書かれた本。なかなかの良書だと思います。

哲学に関連した言葉が比較的多く、個人的にはたいへん興味を持ちました。正岡子規の「平気で生きる」が一番気に入りました。

各言葉に対して4ページを割いているのですが,最後は「...と,ぼくは思う。」など「ぼく」を主語とした文で終わっている場合が多いのが気になりました。この「ぼくは思う」などは無くても文として成立するのですが,敢えて入れているのは,自分の主張であることを強調し、かつ、漢字の「僕」ではなく、ひらがなの「ぼく」を使うことにより、その主張が「ぜったいそうだ」と断言できるほどの人間ではないと謙遜しているのか?...と、ぼくは思う。

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